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資料1-2-1診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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4.治療法
治療としては、初期には L-dopa が効く場合があるが、効果は長続きしない場合が多い。少量の抗コリン
薬は無動に有効な場合が多いが、量が多いと突発的な行動が増えるので注意が必要である。抗うつ薬で
ある塩酸アミトリプチリン、コハク酸タンドスピロンが奏功する場合もある。頚部・体幹のストレッチ運動、バラ
ンス訓練、言語訓練、嚥下訓練などのリハビリテーションを併用する。
5.予後
ADL 低下の進行は速く、我が国の剖検例の検討では車椅子が必要となるのに2~3年、臥床状態になる
のに4~5年であった。平均罹病期間は5~9年という報告が多い。参考事項にあるパーキンソン病型や純
粋無動症型は経過が緩徐で、罹病期間が 10 年以上であることも少なくない。死因は肺炎、喀痰による窒息
などが多い。
○ 要件の判定に必要な事項
1.患者数(平成 24 令和元年度医療受給者証保持者数から推計)
約 8,10011,615 人
2.発病の機構
不明
3.効果的な治療方法
未確立(根治的治療なし。)
4.長期の療養
必要(徐々に ADL 低下)
5.診断基準
あり(現行の特定疾患治療研究事業の診断基準を研究班にて改訂)
6.重症度分類
modified Rankin Scale(mRS)、食事・栄養、呼吸のそれぞれの評価スケールを用いて、いずれか
が3以上を対象とする。
○ 情報提供元
「神経変性疾患領域におけるの基盤的調査研究班」
研究代表者 国立病院機構松江医療センター 名誉院長 中島健二

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