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○調剤(その2)について-2 (48 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00110.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第492回  10/22)《厚生労働省》
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多剤処方の問題点 ~有害事象の発生~
〇 高齢者では、6剤以上の投薬が特に有害事象の発生増加に関連している。
〇 高齢者の薬物有害事象は、意識障害、低血糖、肝機能障害、電解質異常、ふらつき・転倒の順に多かった。
高齢者の薬物有害事象
の主な症状

高齢者の投与薬剤数と有害事象の関係性
薬物有害事象発生率







薬物有害事象を呈した
者の症状の内訳

意識障害

9.6%

低血糖

9.6%

肝機能障害

9.6%

電解質異常

7.7%

ふらつき・転倒

5.8%

低血圧

4.8%

無動・不随意運動

3.8%

便秘・下痢・腹痛

3.8%

食欲不振・吐き気

3.8%

徐脈

3.8%

出血・INR延長

3.8%



2013年4月~2014年3月に大学病院老年科5施設(杏林大学高齢医学科、名古屋
大学老年内科、東北大学老年科、大阪大学老年・高血圧内科、東京大学老年病
科)に入院した65歳以上の患者の薬物有害事象を調査した。

投与薬剤数は6.6±3.6剤.



患者数:700名、平均年齢:81.5歳(男性46.1%)

252人(10.5%)に副作用を確認。



薬物有害事象を呈した患者数:104名(14.7%)※上記表は、そのうち102名の症状の内訳



1995年~2010年に東京大学病院の老年病科に入院した65歳以上の高齢者
2,412人(年齢:78.7±7.3歳、男性51.3%)の薬物による副作用を後向きに調査。





出典:Kojima T, Akishita M, Kameyama Y, et al: High risk of adverse drug reactions in elderly patients taking six or more drugs:
analysis of inpatient database. GeriatrGerontol Int. 2012; 12: 761-2.

出典:厚生労働科学研究費補助金(長寿科学総合研究事業)
平成25(2013)年度 総括研究報告書「高齢者の薬物治療の安全性に関する研究」

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