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○調剤(その2)について-2 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00110.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第492回  10/22)《厚生労働省》
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医薬分業の今後のあり方について②

「薬剤師が本来の役割を果たし地域の患者を支援するための医薬分業のあり方について(薬機法等制度改正に関するとり
まとめ)」(平成30年12月25日厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会)から診療報酬に関連し得る主な内容を抜粋

2.今後の地域における薬物療法の提供に当たっての患者支援のあり方
○ (前略)患者は、外来、在宅、入院、介護施設など複数の療養環境を移行することから、療養環境に関わらず、
医師と薬剤師が密に連携し、他の職種や関係機関の協力を得ながら、患者の服薬状況等の情報を一元的・継続的
に把握し、最適な薬学的管理やそれに基づく指導を実施することが重要となっている。
○ (前略)がんの薬物療法に関して、経口薬が増加して外来で処方される機会が多くなっているなど、専門性が高い
薬学的管理が継続的に必要となる薬物療法が提供される機会が増加している。このような状況に適切に対応するた
めには、臨床現場で専門性が高く、実践的な経験を有する医療機関の薬剤師が中心的な役割を果たしつつも、地域
の実情に応じて、一定の資質を有する薬局の薬剤師が医療機関の薬剤師と連携しながら対応することが望ましいと考
えられる。
○ (前略)薬剤師・薬局が経済的な利益の追求や効率性にのみ目を奪われ、このような機能を果たさず、調剤にお
ける薬剤の調製などの対物中心の業務にとどまる場合には、患者にとってメリットが感じられないものとなり、今後の患者
に対する医薬分業の地域医療における意義は非常に小さくなると言わざるを得ない。
○ 本部会での議論では、現在の薬局薬剤師と比較して、医療機関の薬剤師は医療への貢献度が他の職種から見て
もわかりやすく、その役割が見える存在になっている一方で、医療機関の薬剤師業務が十分評価されておらず、医療
機関の薬剤師の総数が薬局の薬剤師に比較して増えていないとの指摘があった。
○ 今後、薬局薬剤師と医療機関の薬剤師が連携して、外来や入退院時に患者情報等の共有を行いながら切れ目の
ない薬学的管理と患者支援を行うことが一層求められると考えられるが、そのためには、医療機関の薬剤師の役割はさ
らに重要になってくる。
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