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6 先進医療技術の科学的評価等について(参考資料6-4)[2.8MB] (19 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00111.html |
| 出典情報 | 先進医療会議(第149回 12/4)《厚生労働省》 |
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先進医療会議からの指摘事項に対する回答
先進医療技術名:
A23「子宮内膜受容能検査2 」
令和7年 11 月 17 日
所属・氏名:リプロダクションクリニック大阪 大原康弘
1.
先進医療の概要では、反復着床不全の患者に加え、卵巣機能不全や高年齢など貴重胚
移植を予定する患者にも適応が示されているが、適応範囲の明確化が求められる。
当該先進医療技術の適応範囲について、説明してください。
【回答】
本先進医療技術「子宮内膜受容能検査2(ERPeak℠)」の最も重要な適応は、反復着
床不全(Recurrent Implantation Failure: RIF)の既往を有する患者です。複数の
研究により、RIF 患者において本検査を用いた個別化胚移植(Personalized Embryo
Transfer: pET)が生産率(Live Birth Rate: LBR)を有意に向上させることが一貫
して示されており、本技術の臨床的有用性が最も確立された対象集団です
[1,2,3]。
RIF 患者における有効性
当該先進医療技術を用いた前向きコホート研究(先進医療試験名:子宮内膜胚受容期検査
による personalized embryo transfer, UMIN 試験 ID:UMIN000049215)では、RIF 患者におい
て pET が標準的な胚移植と比較して生産率を 41.0%まで有意に向上させました(対照群:
23.6%, p=0.001)[1]。この効果は、38 歳以上の高年齢(Advanced Maternal Age: AMA)の
RIF 患者(生産率 24.8% vs 4.7%, p<0.001)や、着床前胚染色体異数性検査(Preimplantation
Genetic Testing for Aneuploidy: PGT-A)を経た正倍数性胚を移植する RIF 患者(生産率
54.5% vs 24.2%, p=0.014)においても同様に確認されており、RIF を背景に持つ患者群で広く
有効であることが示唆されます[1,2]。
RIF の既往がない患者における有効性について
ご指摘の「RIF ではない、高齢患者や貴重胚移植」への適応の可能性について、現時点での
エビデンスに基づき、以下の通りご説明いたします。
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先進医療技術名:
A23「子宮内膜受容能検査2 」
令和7年 11 月 17 日
所属・氏名:リプロダクションクリニック大阪 大原康弘
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先進医療の概要では、反復着床不全の患者に加え、卵巣機能不全や高年齢など貴重胚
移植を予定する患者にも適応が示されているが、適応範囲の明確化が求められる。
当該先進医療技術の適応範囲について、説明してください。
【回答】
本先進医療技術「子宮内膜受容能検査2(ERPeak℠)」の最も重要な適応は、反復着
床不全(Recurrent Implantation Failure: RIF)の既往を有する患者です。複数の
研究により、RIF 患者において本検査を用いた個別化胚移植(Personalized Embryo
Transfer: pET)が生産率(Live Birth Rate: LBR)を有意に向上させることが一貫
して示されており、本技術の臨床的有用性が最も確立された対象集団です
[1,2,3]。
RIF 患者における有効性
当該先進医療技術を用いた前向きコホート研究(先進医療試験名:子宮内膜胚受容期検査
による personalized embryo transfer, UMIN 試験 ID:UMIN000049215)では、RIF 患者におい
て pET が標準的な胚移植と比較して生産率を 41.0%まで有意に向上させました(対照群:
23.6%, p=0.001)[1]。この効果は、38 歳以上の高年齢(Advanced Maternal Age: AMA)の
RIF 患者(生産率 24.8% vs 4.7%, p<0.001)や、着床前胚染色体異数性検査(Preimplantation
Genetic Testing for Aneuploidy: PGT-A)を経た正倍数性胚を移植する RIF 患者(生産率
54.5% vs 24.2%, p=0.014)においても同様に確認されており、RIF を背景に持つ患者群で広く
有効であることが示唆されます[1,2]。
RIF の既往がない患者における有効性について
ご指摘の「RIF ではない、高齢患者や貴重胚移植」への適応の可能性について、現時点での
エビデンスに基づき、以下の通りご説明いたします。
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