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総-1入院について(その6) (53 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66044.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第628回 11/19)《厚生労働省》
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令和8年改定に向けた、病院薬剤師におけるこれまでの中医協議論の概要
第610回 中央社会保険医療協議会 医療提供体制について(令和7年6月25日)
薬局の薬剤師数は需要より増加している一方で、病院薬剤師の確保が喫緊の課題となっており、薬剤師を薬局から病院へシフトさせる
ことが必須である。
◆ 病院薬剤師の確保は喫緊の課題で、第8次医療計画に記載され、都道府県において薬剤師確保計画の作成や、医療介護総合確保基金を
活用した事業などが進められていますが、目の前の対策と併せて、薬剤師偏在是正を目標とする2036年に向け、中長期的な目標に向け
た取組も必要。
◆ 薬局・薬剤師について、これまでも発言したとおり、喫緊の課題は、病棟で勤務する病院薬剤師の確保ということは明らかと思います。
この問題は、R6年改定でも取り組んできたかと思いますが、成果はあまり出ているようには見えません。


第616回 中央社会保険医療協議会 調剤について(その1)(令和7年9月10日)
OECD先進国の中でも、人口当たりの薬剤師数は、我が国は最も多い状況に対し、病院の薬剤師不足は逼迫をしています。病棟業務で
ある入院患者さんへの薬剤指導あるいは薬剤のミキシング、抗がん剤の無菌調製などの病棟業務を担う薬剤師の育成・養成というのも
視野に入れていかないといけない喫緊の課題。
◆ 病院に関しては、薬局もそうですけれども、対物から対人、特に病院は病棟業務がかなり高度化しており、あるいは外来でも、例え
ば抗がん剤治療を外来でやる等々、高度な薬剤を扱うものが増えてきているということで、本当に薬剤師の重要性はますます増してい
る中でこういう状況にあるということで、このままいくと調剤だけではなくて、いろいろな意味での薬剤師の不足により、病院の機能
がかなり落ちてしまうのではないかという声が盛んに病院団体からも上がっています。
◆ 病院薬剤師の不足につきまして、これはもう御周知のとおりでございますけれども、病院と薬局で算定できる薬学管理料に差があり、
ひいては薬剤師の処遇に病院と薬局で大きな違いがあるということが背景にありますので、今後、病院薬剤師の評価については、これ
までの枠組みにとらわれることなく、忌憚のない議論が必要。


第13回 入院・外来医療等の調査・評価分科会におけるこれまでの検討結果(とりまとめ)(令和7年9月25日)
院内処方と院外処方との同一業務に対する報酬上の点数差が大きすぎるため、薬局薬剤師数が大幅に増加し、病院薬剤師数が人手不
足に陥っていると考えられるので、再度検討すべきではないかとの意見があった。一方で、院内処方の評価を上げることで、院内処方
の増加につながる恐れがあるので、入院患者の調剤に対する評価を検討してはどうかとの意見があった。

調剤以外の病棟業務等のニーズが増え、病院薬剤師数は増加している。ただし、薬剤師の人件費を賄う場合、病棟薬剤業務実施加算
により 150 床程度の算定で得られる診療報酬でようやく1人分となり、小規模病院では当該診療報酬によって薬剤師の人件費が確保で
きない現状があるとの意見があった。



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