会議資料 (41 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00043.html |
出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第65回 9/29)《厚生労働省》 |
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要望番号;IV-83
2)DeVita, Hellman, and Rosenberg's Cancer 12th edition (DeVita VT, et al.) Chronic lymphocytic
leukemia p.1484 14)
B 細胞性前リンパ球性白血病の治療にはリンパ腫に準じたレジメンが使用されているが、
あまり成功していない。ヌクレオシドアナログベースのレジメンが最も有効であると思わ
れ、アレムツズマブは T-PLL において有望な活性を示している。CLL で承認された新規低
分子阻害剤の PLL 治療への使用に関するデータはまだ少ない。
<日本における教科書等>
1)T 前リンパ球性白血病三輪血液病学(第 3 版)文光堂 2006 年 p.1489 (押味和夫・著) 15)
「予後不良で平均生存期間は 7 ヶ月と短かったが、2’-deoxycoformycin (pentostatin)と抗 CD52
モノクローナル抗体の登場により予後は改善された。
・・途中省略・・アルキル化剤には反
応せず、CHOP での奏効率も 1/3 程度である。
・・途中省略・・・わが国では市販されてい
ないヒト化抗 CD52 抗体 Campath-1H が化学療法抵抗性の T-PLL に有効で、60%の完全寛解
と 16%の部分寛解が得られている。寛解期間は長く平均 7 ヶ月であった。」
2)T 細胞性前リンパ球白血病 WHO 血液腫瘍分類改訂版 医薬ジャーナル社 2018 年 p302
(鈴宮淳司・著)16)
「急激な経過をとり予後不良で 50%生存は 1-2 年である。
・・途中省略・・。アルキル化
薬やプリン誘導体などで治療されることが多いが、最も成績がよい治療法は、抗 CD52 モ
ノクローナル抗体アレムツズマブ(保険適用外)である。
(4)学会又は組織等の診療ガイドラインへの記載状況
<海外におけるガイドライン等>
1)米国 NCCN ガイドライン
NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology. T-cell lymphomas. Version 1. 2025 1)において、
臨床試験に参加することを推奨している。また、無症状で病気の進行が緩やかな患者に対
しては、症状が現れるまで観察することが合理的であるとしている。
症状のある患者にはアレムツズマブを基盤とした全身療法が推奨され、単剤療法が第一選
択の治療法として推奨されている。
FCM 療法の後にアレムツズマブ又は pentostatin とアレムツズマブの併用療法は、アレムツ
ズマブ単剤療法に反応しない可能性のある選択された患者に対する代替治療オプションで
あるとしている。
初期治療後に完全寛解(CR)又は部分寛解(PR)を達成した患者には、同種造血幹細胞移
植を推奨している。
再発疾患の管理に関するデータは限られているが、pentostatin 及び ruxolitinib が再発又は進
行性疾患の治療オプションとして含まれている。
初回治療に反応した後の再発、初回治療に反応しない疾患、又は初回治療中の疾患進行に
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