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全国自治体病院開設者協議会 令和7年度5月20日提出 要望書 (18 ページ)
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出典情報 | 全国自治体病院協議会 定例記者会見(5/22)《全国自治体病院協議会》 |
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な評価を要望する。現在、給与は国家公務員医療職(二)が基準となっているが、国家公
務員であった国立病院や大学病院は全て独法化し、基準となる国家公務員の病院薬剤師
はほとんどいないのが実情である。また、大手調剤薬局やドラッグストア勤務薬剤師と
病院薬剤師の給与格差も採用率低下の一因となっているため、現状に即した病院薬剤師
独自の給料表を創設するなど、医療機関へ高度な専門知識と技能を有する薬剤師確保と
定着が一層図られるよう、早急に対策を講じること。
(2)看護職確保対策について
超高齢社会の到来による地域医療構想の推進、少子化の加速による労働人口減少により、
看護職への期待と求められる役割が拡大、多様化するなか、看護職の確保と定着は喫緊
の課題となっている。
必要な看護職を安定的に確保していくためには、看護職員需給見通しから、引き続き確
保対策を実行することはもちろんだが、仕事と子育て、介護の両立可能な環境を整備し
つつ、看護職の適正な社会的評価としてさらなる処遇改善にそれを反映し、専門職とし
て誇りをもって働き続けられる魅力ある職場環境を整えていかなければならない。併せ
て、看護師の負担軽減に向けた看護補助者の活用、他の医療職種とのタスク・シフト/
シェアにも積極的に取り組んでいく必要がある。
また、質の高い看護実践ができる看護職を育成するためには、キャリア支援、学習機会
の提供など、一人ひとりが目標を持ち、それを叶えられる環境づくりが必要である。特
に診療報酬算定の施設基準に定められた所定の研修、職務に有用な資格取得のための研
修などは、ICT を活用したオンライン研修を標準化し、大都市に偏らず全国どこからで
も公平に受講機会が得られる体制整備が求められる。さらには、専門・認定看護師の育
成はもとより、看護職の専門性を高め、医師の負担軽減にも繋がる特定看護師の国民へ
の周知と育成、新興感染症に安全に対応するための感染管理専門看護師・認定看護師の
育成も計画的に、迅速に進めていかなくてはならない。これら看護のスペシャリストの
活躍が、患者・家族をはじめ医療チームにとって有益であることを広く社会にアピール
し、その認知を拡大していくことも、看護職の社会的評価および看護職確保・定着にも
好循環となる。
要望事項
1)看護師等の確保に向けた処遇改善等の諸施策の実施と財政的支援
新型コロナウイルス禍では看護師の社会的役割の重要性を改めて認識する機会となり、
看護職の処遇改善策の契機ともなった。今後も良質な看護を継続的に提供していくため
にも継続的な処遇改善は必要であり、社会的評価向上を図ることによる看護師等の確保
施策を引き続き実施するとともに財政的支援を行うこと。また、看護師等免許保持者の
ナースセンターへの届出制度を活用して、潜在看護師等の復職支援等を積極的に進め、
看護職の確保につなげること。
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務員であった国立病院や大学病院は全て独法化し、基準となる国家公務員の病院薬剤師
はほとんどいないのが実情である。また、大手調剤薬局やドラッグストア勤務薬剤師と
病院薬剤師の給与格差も採用率低下の一因となっているため、現状に即した病院薬剤師
独自の給料表を創設するなど、医療機関へ高度な専門知識と技能を有する薬剤師確保と
定着が一層図られるよう、早急に対策を講じること。
(2)看護職確保対策について
超高齢社会の到来による地域医療構想の推進、少子化の加速による労働人口減少により、
看護職への期待と求められる役割が拡大、多様化するなか、看護職の確保と定着は喫緊
の課題となっている。
必要な看護職を安定的に確保していくためには、看護職員需給見通しから、引き続き確
保対策を実行することはもちろんだが、仕事と子育て、介護の両立可能な環境を整備し
つつ、看護職の適正な社会的評価としてさらなる処遇改善にそれを反映し、専門職とし
て誇りをもって働き続けられる魅力ある職場環境を整えていかなければならない。併せ
て、看護師の負担軽減に向けた看護補助者の活用、他の医療職種とのタスク・シフト/
シェアにも積極的に取り組んでいく必要がある。
また、質の高い看護実践ができる看護職を育成するためには、キャリア支援、学習機会
の提供など、一人ひとりが目標を持ち、それを叶えられる環境づくりが必要である。特
に診療報酬算定の施設基準に定められた所定の研修、職務に有用な資格取得のための研
修などは、ICT を活用したオンライン研修を標準化し、大都市に偏らず全国どこからで
も公平に受講機会が得られる体制整備が求められる。さらには、専門・認定看護師の育
成はもとより、看護職の専門性を高め、医師の負担軽減にも繋がる特定看護師の国民へ
の周知と育成、新興感染症に安全に対応するための感染管理専門看護師・認定看護師の
育成も計画的に、迅速に進めていかなくてはならない。これら看護のスペシャリストの
活躍が、患者・家族をはじめ医療チームにとって有益であることを広く社会にアピール
し、その認知を拡大していくことも、看護職の社会的評価および看護職確保・定着にも
好循環となる。
要望事項
1)看護師等の確保に向けた処遇改善等の諸施策の実施と財政的支援
新型コロナウイルス禍では看護師の社会的役割の重要性を改めて認識する機会となり、
看護職の処遇改善策の契機ともなった。今後も良質な看護を継続的に提供していくため
にも継続的な処遇改善は必要であり、社会的評価向上を図ることによる看護師等の確保
施策を引き続き実施するとともに財政的支援を行うこと。また、看護師等免許保持者の
ナースセンターへの届出制度を活用して、潜在看護師等の復職支援等を積極的に進め、
看護職の確保につなげること。
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