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【参考1】新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き 第10.0版 (56 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00416.html
出典情報 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第 10.0 版」の 周知について(8/21付 事務連絡)《厚生労働省》
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 10.0 版 ●5 薬物療法

【参考】妊産婦に対する薬物療法

抗ウイルス薬

免疫抑制薬・
免疫調節薬

中和抗体薬

妊産婦への投与
備考
(添付文書での扱い)
レムデシビル

有益性投与

・ヒトでの疫学研究は少ないが,妊娠中期以降に使用した
100 例程度の報告では,薬剤に関 連すると考えられる
母児への有害事象は認められていない

モルヌピラビル

禁忌

・動物試験で催奇形性を認める

ニルマトレルビル /
リトナビル

有益性投与
腎機能・併用薬
に注意

・オミクロン流行期の米国における調査(47 例,中央年齢
34 歳,妊娠週数 28.4 週,30 例に妊娠以外の重症化リス
ク因子あり)では,副作用のため内服中断したのは2例の
みであり,母児に重篤な有害事象の増加を認めなかった

エンシトレルビル

禁忌

・動物試験で催奇形性を認める

副腎皮質ステロイド
デキサメタゾン
プレドニゾロン

有益性投与

・デキサメタゾンは胎盤通過性が高いため,妊娠中には胎盤
通過性の低いプレドニゾロンの使用が一般に勧められる
ただし,重症の患者には最も実績のあるデキサメタゾンを
妊娠中であっても使用すべきとする考え方もある

バリシチニブ

禁忌

・動物試験で催奇形性を認める

トシリズマブ

有益性投与

・関節リウマチ合併妊婦において,児における有害事象の増
加は認めないが早産が多かったという報告がある
・動物試験で胎盤関門を通過することが報告されている.
出産直前に使用した場合,出生児の生ワクチン(BCG など)
の接種には注意が必要

カシリビマブ /
イムデビマブ

有益性投与

・いずれも妊娠中に使用された経験が少ない.
・オミクロンに対して有効性が期待できないため,他の治療
薬が使用できない場合に投与を検討すること


ソトロビマブ
チキサゲビマブ /
シルガビマブ

☞ 【医療関係者向け】新型コロナウイルス感染症の主な治療薬の詳細解説(国立成育医療研究センター
妊娠と薬情報センター HP)
☞ Special considerations during pergnancy and after delivery.(NIH COVID-19 Treatment Guideline)

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