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【参考1】新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き 第10.0版 (38 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00416.html
出典情報 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第 10.0 版」の 周知について(8/21付 事務連絡)《厚生労働省》
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 10.0 版 ●5 薬物療法

投与時の注意点
・肝機能障害があらわれることがあるので,投与前および投与開始後は定期的に肝機能検査を行
い,患者の状態を十分に観察すること.
・Infusion reaction,アナフィラキシーを含む過敏症があらわれることがあるので,患者の
状態を十分に観察するとともに,異常が認められた場合には直ちに投与を中止し,適切
な処置を行うこと.また,これらの発現を回避できる可能性があるため,本剤の緩徐な投
与を考慮すること.
・添加物スルホブチルエーテルβ - シクロデキストリンナトリウムにより腎機能障害があ
らわれる恐れがあるので,投与前および投与後は定期的に腎機能検査を行い,患者の状
態を十分に観察すること.
特定の背景のある患者への投与

〔腎機能障害患者〕腎機能障害が悪化するおそれがある.
〔重度の腎機能障害〕〔成人,乳児,幼児および小児は eGFR が 30 mL/min 未満,正期産
新生児(7 日~ 28 日)では血清クレアチニン 1 mg/dL 以上〕の患者:投与は推奨しない.
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与を考慮すること.
透析患者におけるレムデシビルの有効性のエビデンスは限られているが,忍容性は一般
に高いと考えられる.健常成人に比して,半減期は約2倍,初回投与後最高血中濃度は
約 3 倍(その代謝産物 GS-441524 は 6 倍)になる.なお,血液透析により GS-441524
の血中濃度は約 50% にまで低下する.ローディングを行わず,100 mg を透析4時間
前に投与最大 6 回まで,などの投与法が報告されている.
〔肝機能障害患者〕ALT が基準範囲上限の 5 倍以上の患者には投与しないことが望ましい.
肝機能障害が悪化するおそれがある.
〔妊婦〕治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.
〔授乳婦〕治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮し,授乳の継続または中止を検
討すること.
〔小児等〕治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.日齢 28
未満の小児等を対象とした臨床試験結果は得られていない.
〔高齢者〕患者の状態を観察しながら慎重に投与すること.一般に生理機能が低下してお
り,既往歴や合併症を伴っていることが多くみられる.

モルヌピラビル

商品名:ラゲブリオカプセル 200 mg

RNA 合成酵素阻害薬
2021.12.24 特例承認,2022.8.18 保険適用,2022.9.16 一般流通開始
禁忌 ①本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

②妊婦または妊娠している可能性のある女性

☞ モルヌピラビル(医薬品医療機器総合機構 HP)

モルヌピラビルは,リボヌクレオシドアナログであり,SARS-CoV-2 における RNA 依存

性 RNA ポリメラーゼに作用することにより,ウイルス RNA の配列に変異を導入し,ウイル
スの増殖を阻害する.

日本国内の 3 施設を含む 20 カ国,107 施設で実施した多施設共同,プラセボ対照,ランダ

ム化二重盲検試験.重症化リスクのある非重症 COVID-19 患者(目標症例数 1,550 例)の外
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