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予算執行調査資料 総括調査票(令和5年6月公表分) (62 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/budget_execution_audit/fy2023/sy0506/0506d.html |
出典情報 | 予算執行調査資料 総括調査票(令和5年6月公表分)(6/30)《財務省》 |
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総
調査事案名
括
調
査
票
(20)戦略的・機動的な海岸事業の推進
②調査の視点
1.砂浜の価値や保全効果の
「見える化」
海岸における砂浜の維持管理の
難易度は、来襲波の変化に対して
時々刻々変化する海浜形態の変形
の大小に依存し、必要となる対策
はその変化をどこまで許容するか
によって大きく異なる。
この砂浜の養浜を含む「海岸侵
食対策」を実施中の事業について、
先を見据えた効果的・効率的な対
策が行われているのか調査を行う。
砂浜のランク分けのイメージ
(ランクB) (ランクC) (ランクE)
d
e
1.砂浜の価値や保全効果の「見える化」
1.砂浜の価値や保全効果の「見える化」
【図1】 事業期間別工種別施工状況(令和4年度)
(1)海上施工と養浜
事業工期が30年以上
30年 陸上施工の工種 33%
の直轄事業については、 以上
海上施工の工種 67%
海上施工の工種が約7
割を占めており、海上
30年
陸上施工の工種 86%
未満
での施工条件も事業期
海上施工の工種 14%
間の長期化に大きく影
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
響している。【図1】
海上施工の工種
陸上施工の工種
また、近年では、沖
合構造物(離岸堤・人
工リーフ)の整備が進
捗したことにより、今
後も養浜量は増加して
いく見込み。【図2】
堤防・護岸
【図2】 整備状況
■■地区海岸 ◇◇地区海岸 〇〇地区海岸
b' b' c' d c'
④今後の改善点・検討の方向性
③調査結果及びその分析
(2)実施中の対策の現状
令和4年度において、砂浜
の養浜を実施した事業は海岸
事業全体で34件(含交付金事
業)ある。このうち、現状の
海岸評価を行っている事例も
見受けられるが、管理水準の
設定や評価に不透明な点もあ
り、砂浜の価値や保全効果を
定量的に評価できているとま
では言い難い。
水門・陸閘
排水機場
離岸堤
突堤
人工リーフ
※養浜量は1997年以降に実施したもののみ計上
堤防・護岸延長
離岸堤・人工リーフ延長
砂浜の養浜を行う場合は、砂浜の価値や
保全効果を適切に評価できるよう「見える
化」を進める必要があるため、まずは、令
和4年度において砂浜の養浜を実施した事
業について、令和5年度中に管理水準の設
定を公表することとし、戦略的で機動的な
海岸侵食対策を着実に推進するべき。
特に、直轄事業実施中の箇所においては、
「予測を重視した順応的砂浜管理」が可能
な砂浜を対象に、海岸管理者への移管を順
次進めるとともに、事業効果の早期発現に
努めるべき。
※
養浜量
1960年
1970年
1980年
2000年
2010年
1990年
2020年
1965年
1975年
1985年
2005年
2015年
1995年
【効果的・効率的な取組事例】
相模湾沿岸海岸侵食対策計画(現状の海岸の評価)
予測を重視した順応的砂浜管理
「津波防災地域づくりと砂浜保全のあり方に関する懇談
会」(令和元年6月20日国土交通省主催)において提言さ
れた砂浜の管理手法。
地域住民や関係者との議論等を踏まえた目標が定められ
ている地域について、防護・環境・利用の観点から砂浜の
ランク分けを行い、管理水準の設定及びそれに応じたモニ
タリング・対策を進めること。
出所:神奈川県HP
出所:国土交通省HPを基に財務省で加工
【調査対象年度】
令和4年度
【調査対象先数】
地方公共団体等:320先
砂浜の養浜を行う場合は、いたずらに事業が長期化することのないよ
う「砂浜そのものの存在価値」や「防護・環境・利用等の様々な砂浜の
保全効果」を評価し、砂浜の侵食の程度や防護すべき背後地及び砂浜の
重要度等に対するランク分けを行う等の「見える化」を行い、先を見据
えた効果的・効率的な対策であることが重要となる。
出所:国土交通省HP
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総
調査事案名
括
調
査
票
(20)戦略的・機動的な海岸事業の推進
②調査の視点
1.砂浜の価値や保全効果の
「見える化」
海岸における砂浜の維持管理の
難易度は、来襲波の変化に対して
時々刻々変化する海浜形態の変形
の大小に依存し、必要となる対策
はその変化をどこまで許容するか
によって大きく異なる。
この砂浜の養浜を含む「海岸侵
食対策」を実施中の事業について、
先を見据えた効果的・効率的な対
策が行われているのか調査を行う。
砂浜のランク分けのイメージ
(ランクB) (ランクC) (ランクE)
d
e
1.砂浜の価値や保全効果の「見える化」
1.砂浜の価値や保全効果の「見える化」
【図1】 事業期間別工種別施工状況(令和4年度)
(1)海上施工と養浜
事業工期が30年以上
30年 陸上施工の工種 33%
の直轄事業については、 以上
海上施工の工種 67%
海上施工の工種が約7
割を占めており、海上
30年
陸上施工の工種 86%
未満
での施工条件も事業期
海上施工の工種 14%
間の長期化に大きく影
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
響している。【図1】
海上施工の工種
陸上施工の工種
また、近年では、沖
合構造物(離岸堤・人
工リーフ)の整備が進
捗したことにより、今
後も養浜量は増加して
いく見込み。【図2】
堤防・護岸
【図2】 整備状況
■■地区海岸 ◇◇地区海岸 〇〇地区海岸
b' b' c' d c'
④今後の改善点・検討の方向性
③調査結果及びその分析
(2)実施中の対策の現状
令和4年度において、砂浜
の養浜を実施した事業は海岸
事業全体で34件(含交付金事
業)ある。このうち、現状の
海岸評価を行っている事例も
見受けられるが、管理水準の
設定や評価に不透明な点もあ
り、砂浜の価値や保全効果を
定量的に評価できているとま
では言い難い。
水門・陸閘
排水機場
離岸堤
突堤
人工リーフ
※養浜量は1997年以降に実施したもののみ計上
堤防・護岸延長
離岸堤・人工リーフ延長
砂浜の養浜を行う場合は、砂浜の価値や
保全効果を適切に評価できるよう「見える
化」を進める必要があるため、まずは、令
和4年度において砂浜の養浜を実施した事
業について、令和5年度中に管理水準の設
定を公表することとし、戦略的で機動的な
海岸侵食対策を着実に推進するべき。
特に、直轄事業実施中の箇所においては、
「予測を重視した順応的砂浜管理」が可能
な砂浜を対象に、海岸管理者への移管を順
次進めるとともに、事業効果の早期発現に
努めるべき。
※
養浜量
1960年
1970年
1980年
2000年
2010年
1990年
2020年
1965年
1975年
1985年
2005年
2015年
1995年
【効果的・効率的な取組事例】
相模湾沿岸海岸侵食対策計画(現状の海岸の評価)
予測を重視した順応的砂浜管理
「津波防災地域づくりと砂浜保全のあり方に関する懇談
会」(令和元年6月20日国土交通省主催)において提言さ
れた砂浜の管理手法。
地域住民や関係者との議論等を踏まえた目標が定められ
ている地域について、防護・環境・利用の観点から砂浜の
ランク分けを行い、管理水準の設定及びそれに応じたモニ
タリング・対策を進めること。
出所:神奈川県HP
出所:国土交通省HPを基に財務省で加工
【調査対象年度】
令和4年度
【調査対象先数】
地方公共団体等:320先
砂浜の養浜を行う場合は、いたずらに事業が長期化することのないよ
う「砂浜そのものの存在価値」や「防護・環境・利用等の様々な砂浜の
保全効果」を評価し、砂浜の侵食の程度や防護すべき背後地及び砂浜の
重要度等に対するランク分けを行う等の「見える化」を行い、先を見据
えた効果的・効率的な対策であることが重要となる。
出所:国土交通省HP
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