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【資料2-2】コア指標(案)の策定(飯原参考人) (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58883.html
出典情報 循環器病対策推進協議会(第14回 6/18)《厚生労働省》
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心血管 コア指標(案)の策定:
PCIを施行された急性心筋梗塞患者のうち、90分以内の冠動脈再開通達成率

心血管

コア指標として採用する上で、下記の課題への認識が必要。
• 心電図でST上昇を伴うST上昇型心筋梗塞(STEMI)に対する経皮的冠動脈形成術(PCI,
primary PCI)であれば、病院のドアから再灌流までの時間(DTB, door to balloon time)
が90分以内として推奨することは問題ない。
• CVITなどの厳密な学会ベースの登録事業における遵守率は以前より改善し、70〜80%が
達成できている。欧米の報告は90%程度であり、継続して課題として認識すべきである。

• しかし、ST上昇を伴わない非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI)に対しては心筋バイオマー
カーなどによるリスク評価を行った上で、治療指針を決定すべきであり、本指標をコア
指標とすると、全ての症例に対するDTB<90 minを推奨するようにミスリードする場合
がある。
• 算定が開始以降、STEMIに対する治療と同様に、NSTEMIに対して、Primary PCI及び
DTB<90minを達成させようとする施設もあり、これは勧められるべきではない。
• 一方、指標として賛否があるのを理解しつつ、全国共通で測れる数少ない指標であるため、
「コア指標(案)」として残すべきとの意見もあった。
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