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参考資料2 介護人材確保と職場環境改善・生産性向上、経営支援について(第120回配付資料) (79 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58419.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第121回 6/2)《厚生労働省》
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(令和6年度実証結果) 訪問介護サービスにおけるAI訪問スケジュール
作成ツールの導入による効果測定
仮説

【間接業務時間の削減】
 AIを活用したICTソフトを活用し、訪問スケジュールを自動作成することにより事務作業時間を効率化し、職員の負担
を軽減する
 心理的負担は、事後①では「やや強い」との回答がみられたが、
 訪問スケジュール作成・作成後修正に要する時間は、事前27.3
事後②調査では改善し、「弱い」と回答した職員が増加した。
時間/週から事後②22.1時間/週に減少した(5.2時間減)。
 AIツールの継続利用を希望する職員は、事後①では半数であっ
 訪問介護員として利用者を訪問する時間は、事前8.0時間/週か
たが、事後②では全員が継続利用を希望した。
ら事後②17.1時間/週に増加した(9.1時間増)。
→ AIツール導入により、心理的負担が軽減した。
→ AIツール導入により、スケジュール作成時間等を効率化でき、
直接介護時間(訪問介護員としてのサービス提供)を増加する
ことができた。
職員アンケート調査結果:心理的負担の変化

タイムスタディ調査結果(総労働時間)

実証結果

1,640分(27.3時間)
5.2時間減
1,327分(22.1時間)

(8.0時間)

職員
について

※職員アンケート調査は、
事前および事後①②とも
に回答のあった職員のみ
を集計対象とした。

9.1時間増
(17.1時間)

※7日間の自記式による職員業務量調査(タイムスタディ)を実施。
※グラフ上の数は、7日間の総労働時間。

ヒアリング
調査結果

25ポイント増

事前n=4、事後①n=4、事後②n=4

※心理的負担は、SRS-18
を用い、各個人の合計点
で評価

職員アンケート調査結果:機器継続利用意向の変化

n=4

n=4

 訪問スケジュール作成AIツールの導入により、業務効率化を実現し、サービスの質の向上に時間を使うことができた。
 AIツール導入直後は、事業所の運用に合わせたAIツールの調整(ベンダーとのカスタマイズ調整)及びヘルパーに対する
スケジュール表の変更に関する説明に時間を要した。
 訪問スケジュールの作成にあたっては、移動時間やヘルパーと利用者との相性など個別事情等も考慮する必要があるが、
AIツールが自動的に作成してくれるため、精神的負担の軽減につながった。
 今後の展望として、現在、AIツールと介護記録ソフトの連携機能の導入について、ベンダーに開発を依頼している。シス
テム間の連携が実現すると、AIで作成したスケジュールを介護記録ソフトへ転記する時間が効率化し、さらに訪問の時間
等を増やすことができると考えている。

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