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医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第6.0版(令和5年5月)Q&A (76 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000516275_00006.html
出典情報 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6.0版(5/31)《厚生労働省》
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シス5章第④条
シQ-8 見読性を確保するために、どのような対応が必要か。


電子媒体に保存された情報は、紙に記録された情報と違い、以下の理由によりそのま
までは見読できない場合があります。
・ 電子媒体に格納された情報を見読可能なように画面に呼び出すために、何らかのア
プリケーションが必要である。
・ 記録が、他のデータベースやマスター等を参照する形で作成されることが多く、デ
ータの作成時点で採用したマスター等に依存しなければ、正しい記録として見読で
きない。
・ 複数に分かれて記録された情報の相互関係が、そのままでは一瞥して分かりにくい。

そのため、紙の記録と同等といえる見読性を確保するためには、電子媒体に保存され
た情報は、これらのことに適切に対応する必要があります。
また、ネットワークを通じて外部に保存する場合は、これらのことに適切に対応する
ことに加えて、外部保存先の事業者におけるシステムやサービス等により見読性が損な
われることを考慮し、十分な配慮が求められます。その際には、あらかじめ事業者との間
で責任を明確化しておき、速やかな復旧が図られるように配慮しておく必要もあります。

シス5章第④条
シQ-9 汎用性が高く、見読するソフトウェアに困らない形式にはどのようなものが
あるのか。


医療情報には様々な形態の情報があり、画像、図形、波形、テキスト、数値、グラフ
等の形式のデータから構成されています。これらのデータを一様に見ようとするならば、
画像化することが、おそらく最も汎用性の高い見読化手段になるでしょう。デジタル情
報を画像化するには、PDF(Portable Document Format)が一般的な形式だと考え
られます。紙やフィルムの形で存在する場合には、スキャナ等を用いて画像化すること
で見読可能にできますが、この場合には JPEG(Joint Photographic Experts Group)、
PNG(Portable Network Graphics)等の形式を利用することができます。
これらのフォーマットは、PC やスマートフォンなどの情報機器で容易に取得できる
ソフトウェアによって見読可能な状態にすることができます。

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