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資料1-2-4診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (53 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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<診断基準>
1 主要項目
基本病態:拡張型心筋症は特発性心筋症※1の中で、左室駆出率低下と左室内腔拡大を特徴とする疾患群
であり、多くの場合進行性である。
(1) 自覚症状
呼吸困難、動悸、易疲労感、胸部圧迫感(胸痛)
(2) 他覚所見
頸静脈怒張、肝腫大、肝頸静脈逆流、下腿浮腫、腹水、脈圧狭小
(3) 聴診
Ⅲ音、Ⅳ音、II音肺動脈成分の亢進
(4) 胸部X線
心陰影の拡大、肺うっ血
(5) 心電図
心室性不整脈、心房細動、QRS幅の延長、左房負荷、異常Q波、ST-T異常、左室側高電位、肢誘導低電
位、
(6) 心エコー図
左室内腔拡大と駆出率低下(びまん性)
(7) 冠動脈造影※2
びまん性の左室収縮低下の原因となる冠動脈病変を認めない。
(8) 心筋シンチ
心筋灌流低下を高頻度に認める。
(9) MRI
左室内腔拡大と駆出率低下(びまん性)を認める。
(10) 運動耐容能
最大酸素摂取量及び嫌気性代謝閾値(AT)の低下を認める。
(11) 心内膜下心筋生検※2
特異的な組織所見はないが、 種々の変性像や高度の線維化を認める。
(12) 家族歴
家族歴が認められることがある。
(参考)遺伝子解析・その他
ミトコンドリアDNA、心筋β-ミオシン重鎖遺伝子、ジストロフィン遺伝子などの異常によって、拡張型心筋症
の病態を示すことがある。
※1 特発性心筋症:昭和58年「厚生省特定疾患特発性心筋症調査研究班」の定義による。

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