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総ー2入院について(その3) (73 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65351.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第623回 10/29)《厚生労働省》
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事例①

意識づくりと環境・物品の工夫により身体的拘束ゼロを達成

元気会横浜病院 施設概要:326床(療養病床220床、認知症治療病棟50床、介護医療院56床)

○ 平成24年より身体拘束廃止機関を発足し、平成28年に身体拘束ゼロを達成した。
○ 職員の意識づくりの他、患者個々の人物像の把握、行動の理由や心理状態の細やかな把握を通じ、環境づくり
や物品等を工夫したケアを行うことで、身体的拘束ゼロを実現している。
職員の意識づくり

身体拘束ゼロに向けての考え方

<歩行中の転倒について>
• 人間だから歩くのは当たり前と考える
• 目的なく歩く人はいないので、行動観察を行い、歩く理
由を考える
• 一緒に歩いてみて、要望を叶える
• 見守りは情報共有とチームワークが重要
• 転倒しても大きな事故にならないように環境を調整する
<点滴・チューブ類の抜去の対応について>
• 点滴・チューブが必要か検討し、できるだけその点滴・
チューブを外すようにする
• 経鼻胃管を抜いたら「元気になった」「ご飯が食べれる
かもしれない」と考える
•チューブ類が気にならないように工夫する
• 1日ベッド上にいて退屈だから、チューブをいじる
• 他に気になるものを作って目線を変えてもらう
• それでもダメなら経鼻胃管は毎回挿入し、見守りをしな
がら投与する

環境づくりや物品の工夫

モジュラー型車椅子・超低床ベッドの導入
• 通常型車椅子は長時間の座位には適していない
ので、立ち上がってしまう
• 多くの患者は退屈だったり、何かしようと思っ
て立ち上がる
• ベッドから降りたいのであれば自由に降りても
らう
• ベッドから這い出しても良しとする
• 自由に動いてもらったらいつの間にか歩けるよ
うになった例もあった

入院1ヶ月以内の身体拘束率(最終的には全例解除)
2.0%

COVID-19の流行

1.5%
1.0%
0.5%

0.1%

0.2%

0.3%

0.3%

0.2%

0%

0.2%

0%

0.0%

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