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07資料2-3小児におけるRSウイルス感染症の予防について (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64997.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第32回 10/22)《厚生労働省》
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母子免疫ワクチンの有効性についての知見
○母子免疫ワクチンの有効性については、国際共同第Ⅲ相試験(post-hoc解析を含む)において確認されており、日
本人部分集団においても同様の結果を認める。
○再接種に関する知見は十分ではないが、妊婦に対して複数回の接種を許容している国もある。
• 国際共同第Ⅲ相試験において、医療受診を要した重症RSV関連下気道感染症に対する有効性は生後180日以内で69.4%、RSV関連
下気道感染症に対する有効性は生後180日以内で51.3%、生後360日以内で41.0%であった。
• 接種時の母体妊娠週数別の有効性の解析結果としては、生後180日以内のRSV関連下気道感染症に対する有効性は24週~27週20.7%、
28週~31週67.4%、32週~36週 57.3%であり、このうち、重症例に対する有効性は24週~27週43.7%、28週~31週88.5%、32週~
36週76.5%であった。試験期間中のRSV関連死亡はプラセボ群で1人、組換えRSウイルスワクチン群では認めなかった。
• 妊婦の再接種に限った知見は十分ではないが、健康成人に関する知見として、初回接種1年後に再接種することで有意な抗体上昇を
認めたが、再接種時のピーク値は初回接種後よりも低値であった。安全性に問題は認めなかった。

原因

RSV

RSV

全ての
要因

乳児関連下気道感染症
に対する有効性

主解析
臨床試験における接種対象期間
(妊娠週数24~36週)
日齢0~90日
日齢0~180日



全体解析
主解析
米国で承認された接種対象期間
(妊娠32~36週)
日齢0~180日


最終解析
臨床試験における接種対象期間
(妊娠24~36週)
日齢0~180日


日本人部分集団解析
臨床試験における接種対象期間
(妊娠24~36週)
日齢0~180日


医療受診を要したもの

57.1

51.3

57.3

49.2

87.6

上記のうち、重症例

81.8

69.4

76.5

70.0

75.1

入院例

67.7

56.8

55.3

集中治療室入室を要した例

66.7

42.9

80.1



人工呼吸管理を要した例

100

100

48.2
ワクチン群1件,
対照群2件
ワクチン群0件,
対照群2件





医療受診を要したもの

7.0

2.5

7.3



4.3

上記のうち、入院例

36.4

28.9

34.7

31.0





重症RSV関連下気道感染症:医療受診を要するRSV関連気道感染症を有するRSV検査陽性の乳児で、以下のいずれかに該当。
・呼吸促拍(呼吸数が生後2か月未満70回/分以上,生後2~12か月 60回/分以上,生後12~24か月 50回/分以上) ・SpO2 <93%・高流量鼻カニュラの使用あるいは人工呼吸管理・4時間以上のICU入室・反応不可や意識消失

出典:RSウイルス母子免疫ワクチンと抗体製剤ファクトシート(表1、文献68, 76, 77, 79, 80, 81, 85)

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