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薬剤耐性菌問題に関する調査報告書 (18 ページ)

公開元URL https://www.jpma.or.jp/information/international/stop_amr/initiative/tv28hf0000002ykb-att/2506_amr.pdf
出典情報 薬剤耐性菌問題に関する調査報告書(7/29)《日本製薬工業協会》
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健康・医療戦略推進法に基づき、内閣府、文部科学省、厚生労働省、経済産業省は、革新的な医薬品
等の創出に向けて、産学官が連携して取り組む研究開発及びその環境の整備を促進することを目標とし
て国立研究開発法人日本医療研究開発機構 中長期目標(第2期)を令和2年2月に発表しました。当該機
構の感染症プロジェクトでは薬剤耐性菌の課題も含めた研究開発の促進に取り組んでいます。また、
2025年2月に閣議決定された「健康・医療戦略」(第3期(2025年度~2029年度))においても、具体的な
施策として、次なる感染症有事に備えた研究開発体制を整備するため、感染症研究基盤の強化・充実が
必要である旨が記載されています。プル型インセンティブが新規抗菌薬の開発・上市を促進させることを
踏まえると、研究開発促進費を財源とすることも妥当と考えられます。
③ 国際貢献のための財源
Center for Global Development(CGD)の公表しているレポート31によると、効果的な抗菌薬がなけ
れば、世界で年間1,000万人がAMRで死亡する可能性があると推定されており、AMRに取り組むには、
グローバルな合意と多方面での行動が必要と考えられています。この中で高所得国は、自国民の利益の
ためだけでなく、世界のニーズを満たすためにも十分な抗菌薬のイノベーションを確保するプッシュおよび
プルインセンティブを制定するべきだと提言されています。抗菌薬の開発を促進させることは、低中所得国
におけるAMR対策へと繋がるため、国際貢献のための財源を活用することも選択肢の一つと考えられま
す。
今後、適切な財源から必要な規模の予算が確保され、MER導入が実現されることを期待しています。

A NEW GRAND BARGAIN TO IMPROVE THE ANTIMICROBIAL MARKET FOR HUMAN
HEALTH. A CGD Working Group Report.
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