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薬剤耐性菌問題に関する調査報告書 (15 ページ)

公開元URL https://www.jpma.or.jp/information/international/stop_amr/initiative/tv28hf0000002ykb-att/2506_amr.pdf
出典情報 薬剤耐性菌問題に関する調査報告書(7/29)《日本製薬工業協会》
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図表 10 プル型インセンティブ(MER)による利益補填のイメージ

③ 日本におけるプル型インセンティブ導入に必要な金額
上述の金額は、1つの新規抗菌薬がグローバル全体で使用されることを想定した金額です。この金額を
どのような割合で各国が分担するかについては、自国の経済規模に応じて必要金額を分担する「フェアシ
ェア」の考え方が用いられます。日本の経済規模は、G7とEU各国・地域のGDP比から推定すると、全体
の9.8%程度25となります。フェアシェアの考えに基づけば、日本は、グローバル全体での必要金額のうち
9.8%程度にあたる金額を分担することになります。具体的には、以下の図表のとおりで、MERの場合は
約324億円、SMの場合は約633億円です26。
図表 11 フェアシェアの考えに基づく、日本におけるプル型インセンティブに必要な金額

Estimating Japan’s Return on Investment from an Ambitious Program to Incentivize New
Antibiotics. CGD BRIEF. 2022 Dec.
https://www.cgdev.org/sites/default/files/estimating-eus-return-investment-ambitious-programincentivize-new-antibiotics.pdf
26 ドル円換算は、2025 年 3 月末時点レートを使用した(特記なき限り、以降の換算基準も同様)。
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