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【資料2-1】成分情報等 (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58149.html |
出典情報 | 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第32回 5/23)《厚生労働省》 |
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以上、ED は患者本人又はパートナー間だけでなく、その子
供のメンタルヘルス、ひいては Well-being にも大きな悪影
響を与え得る疾患である。すべての年齢の男女においてセ
クシャルヘルス(性的に健康であること)は総体的な健康と
Well-being を考える上で大切なことである。
2.
偽造薬や医薬品成分を含む健康食品の使用による健康
被害リスク
2000 年に日本人一般男性 2034 人及び女性 1820 人を対象に
実施した調査では、男性回答者のうち 29.9%が ED 症状を自
覚しており、ED 症状を自覚する男性のうち医療機関に相談
した者は 4.8%であった。受診を阻害する要因はいずれの年
齢層でも「恥ずかしい」が最も多く、羞恥心による低受診率
が示された 12) 。ED は受診に対する心理的ハードルが高い。
そのため、未治療のままでいるか、個人輸入サイトを利用す
るなど、医療機関外での代替治療を求めるに至る。ED 治療
薬等をインターネット経由で購入した人の購入背景を調査
した結果によると、
「時間や場所を選ばずに購入することが
可能」
「病院を受診することの心理的ハードルの高さ」
「薬局
や薬店で正規品を入手できない」等が挙げられている 13) 。
この結果から、手軽に正規品を購入できるルートが少ない
ことが、個人輸入の利用の要因となっているといえる。また
個人輸入の利用意向を調査したアンケート結果において
は、医薬品の個人輸入サイトの利用経験者の約 4 割が個人
輸入の利用に消極的であり、そのうちの 43%は「リスクを承
知で使い続けるしかない」と回答していることから、病院で
医薬品を処方されることに金銭的・心理的なハードルを感
じており、やむを得ず個人輸入を利用している人が多い 14) 。
個人輸入される医薬品の多くは国内では未承認医薬品であ
り、偽造薬が含まれることがある。さらに、インターネット
を経由した医薬品の購入は一般的になりつつあることか
ら、今後医薬品の個人輸入はますます増えることが予想さ
れ、それにともない偽造薬による健康被害が増加すると予
測できる。このことから、医療用医薬品のスイッチ OTC 化
を促進することで正規品へのアクセスルートを拡充し、未
承認医薬品や偽造薬の被害から一般消費者を保護すること
が急務だといえる 15) 。
2016 年 3 月から 2016 年 8 月の期間において ED 治療薬の偽
造薬に関する調査が行われている。この調査は製造販売元
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供のメンタルヘルス、ひいては Well-being にも大きな悪影
響を与え得る疾患である。すべての年齢の男女においてセ
クシャルヘルス(性的に健康であること)は総体的な健康と
Well-being を考える上で大切なことである。
2.
偽造薬や医薬品成分を含む健康食品の使用による健康
被害リスク
2000 年に日本人一般男性 2034 人及び女性 1820 人を対象に
実施した調査では、男性回答者のうち 29.9%が ED 症状を自
覚しており、ED 症状を自覚する男性のうち医療機関に相談
した者は 4.8%であった。受診を阻害する要因はいずれの年
齢層でも「恥ずかしい」が最も多く、羞恥心による低受診率
が示された 12) 。ED は受診に対する心理的ハードルが高い。
そのため、未治療のままでいるか、個人輸入サイトを利用す
るなど、医療機関外での代替治療を求めるに至る。ED 治療
薬等をインターネット経由で購入した人の購入背景を調査
した結果によると、
「時間や場所を選ばずに購入することが
可能」
「病院を受診することの心理的ハードルの高さ」
「薬局
や薬店で正規品を入手できない」等が挙げられている 13) 。
この結果から、手軽に正規品を購入できるルートが少ない
ことが、個人輸入の利用の要因となっているといえる。また
個人輸入の利用意向を調査したアンケート結果において
は、医薬品の個人輸入サイトの利用経験者の約 4 割が個人
輸入の利用に消極的であり、そのうちの 43%は「リスクを承
知で使い続けるしかない」と回答していることから、病院で
医薬品を処方されることに金銭的・心理的なハードルを感
じており、やむを得ず個人輸入を利用している人が多い 14) 。
個人輸入される医薬品の多くは国内では未承認医薬品であ
り、偽造薬が含まれることがある。さらに、インターネット
を経由した医薬品の購入は一般的になりつつあることか
ら、今後医薬品の個人輸入はますます増えることが予想さ
れ、それにともない偽造薬による健康被害が増加すると予
測できる。このことから、医療用医薬品のスイッチ OTC 化
を促進することで正規品へのアクセスルートを拡充し、未
承認医薬品や偽造薬の被害から一般消費者を保護すること
が急務だといえる 15) 。
2016 年 3 月から 2016 年 8 月の期間において ED 治療薬の偽
造薬に関する調査が行われている。この調査は製造販売元
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