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【資料2-1】成分情報等 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58149.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第32回 5/23)《厚生労働省》
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1.

ED 患者が抱える問題

ED を経験している男性、そうでない男性、時には女性にお
いても、
「ED であることは男性として不完全・障害・恥」と
いう認知が社会に広くある。そのような認知がある ED に罹
患した多くの男性は、ED によって自尊心の大きな低下を感
じている。ED は自身の性生活や機能に対する自信の低下を
招くだけでなく、ED がきっかけでそれ以外の側面において
も自己否定感・劣等感を感じている患者は少なくない。ED
は自尊心を著しく低下させ、不安感や抑うつ症状は、日常的
な性行為の頻度や質、自尊心、社会不安や社会孤立とも関連
しており、低い自尊心とパフォーマンスの不安は、心理社会
的問題であることもわかっている 3) 。
また、ED はパートナーとの関係性の悪化につながるリスク
であると ED 患者は感じている。本邦でも『「ED は夫婦関係
に影響する」
「この問題に対して解決策を見つけたいがどこ
で情報を得ればよいのか分からない」との意見も比較的多
く、夫婦関係改善のために ED 治療に踏み込むかどうすべき
か迷っている男性の状況もうかがえた』との報告もある 4) 。
このように ED は、患者の感情的及び心理的健康に悪影響を
及ぼし、人間関係特に夫婦/パートナーとの良好な関係を
損なう可能性がある。全国の既婚男女 625 人を対象にした
調査では、夫婦が理解し合うためにセックスは大切なコミ
ュニケーションだと思うと 86.9%が回答し、夫婦お互いの理
解のためにセックスは大切なコミュニケーション手段のひ
とつであることが示唆されている。一方、“ED を疑われる
夫”を持つ妻と夫との間では、夫婦間のコミュニケーション
時間が短いことが分かった。そして、“ED を疑われる夫”を
持つ妻の 32.9%が、離婚を「真剣に」考えたことがあると回
答している。理由として、71.6%が「コミュニケーション不
足」を、61.2%が「セックスに対する不満」を挙げている 5) 。
これは、「性的不調和」が離婚の原因の一つである事実と一
致する 6) 。また、“ED を疑われる夫”を持つ妻の 56.6%が「医
療機関で ED 治療をして欲しい」と回答し、77.8%が「夫が
ED 治療をすることをサポートしたい」と回答している。国
立社会保障・人口問題研究所の第 7 回全国家庭動向調査で
は、妻の年齢別に妻と夫の共通行動(夕食を一緒にする、買
い物に行く、旅行に出かける、その日の帰宅時間や週の予定
などを話す、休日の過ごし方について話す、心配事や悩み事
を相談する、夫婦だけで出かける、夫婦間のスキンシップ、

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