よむ、つかう、まなぶ。
【資料2-1】成分情報等 (23 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58149.html |
出典情報 | 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第32回 5/23)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
注7)軽微肝障害(脂肪肝が認められた患者)、n=8:軽度肝障害
(Child-Pugh class A)、n=8:中等度肝障害(Child-Pugh
class B)、n=8:重度肝障害(Child-Pugh class C)、n=1。
16.6.3 高齢者
健康高齢者12例(65~78歳)及び健康若年者12例(19~45歳)にタ
ダラフィル10mgを単回経口投与したとき、Cmaxは高齢者と若年者
とでほぼ同様であったが、高齢者のAUC0-∞は若年者に比べ約25%
高値であった27)(外国人データ)。[9.8参照]
表3)高齢者及び若年者にタダラフィル10mgを単回投与したときの血
漿中タダラフィル濃度より算出した薬物動態パラメータ
図1)健康成人にタダラフィル5mg、10mg、20mg、40mgを単回投
与したときの血漿中タダラフィル濃度推移
16.1.2 反復投与
日本人健康成人18例にタダラフィル20mgを1日1回10日間反復経口
投与したときのタダラフィルの血漿中濃度は、投与4日目までに定
常状態に達した。定常状態でのタダラフィルのAUC及びCmaxは初
回投与時と比較して約40%増加した21)。
n
n
AUC
(μg・h/L)注3)
Cmax
(μg/L)
Tmax
(h)注4)
T1/2
(h)
1日目
18
4478
(14.9)
339
(16.3)
3.00
(1.00~4.00)
-
10日目 17
6430注5)
(18.7)
461注6)
(18.4)
3.00
(2.00~4.00)
14.5
(17.9)
Cmax
(μg/L)
Tmax
(h)注8)
T1/2
(h)
高齢者 12 4881(31.7) 196(26.9) 2.00(1.00~4.00) 21.6(39.0)
若年者 12 3896(42.6) 183(25.5) 2.50(1.00~6.00) 16.9(29.1)
幾何平均値(変動係数%)
注8)中央値(範囲)
16.7 薬物相互作用
16.7.1 経口ケトコナゾール
健康成人12例にケトコナゾール400mg(1日1回経口投与、国内未発売)
とタダラフィル20mgを併用投与したとき、タダラフィルのAUC0-∞及
びCmaxは、それぞれ312%及び22%増加した4)(外国人データ)
。
健康成人11例にケトコナゾール200mg(1日1回経口投与)とタダラ
フィル10mgを併用投与したとき、タダラフィルのAUC0-∞及びCmax
はそれぞれ107%及び15%増加した5)(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.2 リトナビル
健康成人16例にリトナビル500mg又は600mg(1日2回)とタダラ
フィル20mgを併用投与したとき、タダラフィルのCmaxは30%低下
したが、AUC0-∞は32%増加した28)(外国人データ)。
健康成人8例にリトナビル200mg(1日2回)とタダラフィル20mg
を併用投与したとき、タダラフィルのCmaxは同程度であったが、
AUC0-∞は124%増加した4)(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.3 α遮断剤
(1) ドキサゾシン
健康成人18例にドキサゾシン8mgを反復経口投与時の定常状態で、
タダラフィル20mgを単回経口投与したとき、立位の収縮期及び拡
張期血圧の最大下降量はそれぞれ9.81mmHg及び5.33mmHg、臥
位の収縮期及び拡張期血圧の最大下降量はそれぞれ3.64mmHg及
び2.78mmHgであった6)(外国人データ)。[10.2参照]
(2) タムスロシン
健康成人18例にタムスロシン0.4mgを反復経口投与時の定常状
態で、 タダラフィル10mg又は20mgを単回投与したとき、 立位
の収縮期及び拡張期血圧の最大下降量はそれぞれ2.3mmHg及び
2.2mmHg、臥位の収縮期及び拡張期血圧の最大下降量はそれぞれ
3.2mmHg及び3.0mmHgであり、明らかな血圧への影響は認めら
れなかった6)(外国人データ)。
16.7.4 その他の薬剤
他剤(ニザチジン、制酸配合剤)又はアルコールが本剤に及ぼす影
響について検討した結果、ニザチジン、制酸配合剤又はアルコール
による本剤の薬物動態に対する明らかな影響は認められなかった。
また、本剤が他剤(ミダゾラム、テオフィリン、ワルファリン及
びアムロジピン)又はアルコールに及ぼす影響について検討した結
果、本剤によるミダゾラム、テオフィリン、ワルファリン、アムロ
ジピン又はアルコールの薬物動態に対する明らかな影響は認めら
れなかった16) ,17) ,29) -34)(外国人データ)。
表2)健康成人にタダラフィル20mgを1日1回10日間反復投与したとき
の血漿中タダラフィル濃度より算出した薬物動態パラメータ
日数
AUC0-∞
(μg・h/L)
幾何平均値(変動係数%)
注3)投与間隔間(24時間)での血漿中薬物濃度下面積
注4)中央値(範囲)
注5)定常状態における投与間隔間(24時間)での血漿中薬物濃度
下面積
注6)定常状態における最高血漿中薬物濃度
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人18例にタダラフィル20mgを食後(高脂肪食)又は空腹時
に単回経口投与したとき、AUC0-∞及びCmax共に食事摂取による影
響は認められなかった22)(外国人データ)。[14.1.3参照]
16.3 分布
16.3.1 血漿蛋白結合率
タダラフィルの血漿蛋白結合率は94%(in vitro 、平衡透析法)で
あり23)、主にアルブミン及びα1酸性糖蛋白と結合する24)。
16.4 代謝
健康成人6例に14C-タダラフィル100mg注1) を単回経口投与したとき、
血漿中には主にタダラフィル未変化体及びメチルカテコールグルク
ロン酸抱合体が認められた。血漿中のメチルカテコール体はメチル
カテコールグルクロン酸抱合体の10%未満であった25)(外国人データ)
。
16.5 排泄
健康成人6例に14C-タダラフィル100mg注1) を単回経口投与したと
きの、 投与後312時間までの放射能回収率は糞便中60.5%、 尿中
36.1%であった。糞便中には主にメチルカテコール体、カテコール
体、尿中には主にメチルカテコールグルクロン酸抱合体及びカテ
コールグルクロン酸抱合体が認められた26)(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎障害患者
(1) 軽度及び中等度腎障害患者
健康成人12例、軽度腎障害患者(CLcr=51~80mL/min)8例、中
等度腎障害患者(CLcr=31~50mL/min)8例にタダラフィル5mg
及び10mgを単回経口投与したとき、AUC0-∞及びCmaxは健康成人の
それぞれ約100%及び20~30%増加した27)(外国人データ)。
(2) 血液透析を受けている末期腎不全患者
血液透析を受けている末期腎不全患者16例にタダラフィル5mg、
10mg及び20mgを単回経口投与したとき、AUC0-∞ 及びCmaxは健康
成人のそれぞれ約109%及び41%増加した27)(外国人データ)。
16.6.2 肝障害患者
健康成人8例及び肝障害患者25例注7) にタダラフィル10mgを単回経
口投与したとき、軽度肝障害患者(Child-Pugh class A)と中等
度肝障害患者(Child-Pugh class B)のAUC0-∞は健康成人とほぼ
同様であった27)(外国人データ)。
17. 臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
本剤の臨床効果は、国内用量反応試験、外国第Ⅲ相試験共に同一の
指標を用いて評価を行った。主な指標はIIEF(International Index
of Erectile Function:国際勃起機能スコア) 質問票(15問) にお
ける勃起機能ドメイン(6問)(表1)、SEP(Sexual Encounter
Profile:患者日記中の性交に関する質問)の質問2及び質問3(表2)
に対する回答とした。
4
96 / 282