よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【資料2-1】成分情報等 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58149.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第32回 5/23)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

夫婦間の性交渉)の有無を調査している 7) 。多くの項目で高
い年齢層ほど共通行動が「ない」の割合が高い傾向となって
いる。夫婦間の性交渉の有無が夫婦間の関係性にどれだけ
影響しているのか本調査では検討されていないが、高い年
齢層ほど性行為が減少している原因の一つに ED があり、夫
婦間のコミュニケーションにも影響している可能性がある
と考えられる。
また、本邦では夫婦 6 組に一組が不妊に悩んでいるといわ
れている。不妊の原因の半分は男性側にあると言われ、ED
も含まれる。子どもを授かることを望むが、ED が原因で性
行為ができずに不妊に悩む。しかし、本邦の不妊治療は女性
主体であり、男性側に原因があった場合でも専門に診察で
きる施設は非常に少なく、患者もなかなか受診しないとい
うのが現状である 8) 。国立社会保障・人口問題研究所の第 16
回出生動向基本調査では、理想とする子ども数が 1 人以上
であった夫婦に、子どもを持つ理由についてたずねている。
各調査回で一貫してもっとも選択されているのは「子ども
がいると生活が楽しく心が豊かになるから」である。その一
方で、理想的には 1 人以上の子どもを持ちたいが、予定は 0
人(子どもは持たない)と回答した夫婦の場合、「ほしいけ
れどもできないから」の選択率が 61.5%にのぼることが明ら
かになっている 9) 。できない理由については本調査で検討さ
れていない。また、今後持つつもりの子ども数の実現を阻み
うる要因として「年齢や健康上の理由」を挙げる夫婦は増加
していることが明らかになっている。健康上の理由につい
ては本調査で検討されていない。以上、子どもがほしいけれ
どもできない理由及び健康上の理由の一つに ED があり、夫
婦間のコミュニケーションの低下、さらには不妊に影響し
ている可能性があると考えられる。
さらに、夫婦間のコミュニケーションの問題から子どもに
悪影響が及ぶ可能性が考えられる。夫婦間暴力( Domestic
violence:DV)は身体的、性的、心理的なものが含まれるが、
両親間の DV にさらされ続けてきた子どもは、攻撃的にな
ったり、問題行動を示したり、post traumatic stress disorders
(PTSD)にみられるようなさまざまな症状を示す。基本的
に子どもは不安、抑うつを抱き続けており、それを身体症状
(喘息、過食や拒食などの摂食障害、アレルギー疾患など)
として示す 10) 。また、夫婦関係全般に不満足の人に、虐待
リスクがあることが示唆されている 11) 。

76 / 282