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糖尿病性腎症重症化予防プログラム(令和6年度版) (50 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38699.html
出典情報 糖尿病性腎症重症化予防プログラムの改定について(3/28)《厚生労働省》
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りと行うことが重要である。
アウトプット評価:抽出された対象者のうち、何人に受診勧奨や保健指導を
実施できたかの評価を必ず行う。その際、自治体が絞り込んだ対象者に対する
割合だけでなく、図表 10で分類される各レベルの対象者における参加者の割合
を把握する。
アウトカム評価:短期的評価指標と中長期的な評価指標を定める。例えば、
受診勧奨では、短期的指標として受診勧奨による医療機関受診の有無が重要で
ある。そのうえで、1年後には治療の継続、HbA1cや血圧、腎障害の程度の変
化、長期的には透析の導入抑制等が重要な指標となる。
対象者の抽出基準に該当した者(図表 15のイ.対象者抽出基準該当者)のう
ち、受診勧奨や保健指導を実施した被保険者(図表 15のエ.事業参加者)と、
受診勧奨や保健指導を実施していない者(図表 15のイ.対象者抽出基準該当者
のうちエ.事業参加者を除いた者)でアウトカム評価指標を比較するとともに、
被保険者全体(図表 15のア.被保険者全体)における各種指標の変化の状況に
ついて、中長期的にどのように変化したかについて、確認を行うことが望まし
い。
以下の点に留意することにより、より適切な評価につながる。
・アウトプット評価やアウトカム評価においては、属性(年齢、糖尿病性腎
症病期等)ごとに詳細を把握する。
・アウトカム評価においては、介入した集団について、事業参加前・事業参加
後等各時点での平均値の変化だけでなく、一定の基準値を超えたものの割合
(該当率)の変化を把握することが望ましい。
・アウトプット評価やアウトカム評価においては、保険者内での経年比較を行
うほか、都道府県内で他の保険者との比較を行うことが望ましい。その際、
保険者間での平均年齢の差による影響を考慮するため、年齢調整を行うこと
が望ましい。
・事業にかかる費用が十分な事業効果につながっているか、費用対効果の観点
を考慮した評価を行うことが望ましい。
図表 15

評価対象のとらえ方
ア.被保険者全体

イ.対象者抽出基準該当者
ウ.絞込み該当者
エ.事業参加者
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