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糖尿病性腎症重症化予防プログラム(令和6年度版) (37 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38699.html
出典情報 糖尿病性腎症重症化予防プログラムの改定について(3/28)《厚生労働省》
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(4)健診結果を基にした抽出に当たっての留意点
自治体における対象者抽出基準検討においては、年齢や治療状況、保健事業
に関する資源(予算、マンパワー、委託等)を勘案して検討する。対象者への
通知などはできるだけ広く情報提供する。保健指導など介入の濃度が高いもの
については、病態、年齢、生活状況等を総合的に勘案し、優先順位を決める必
要がある。
例えば、基準値を高めに設定すると、対象者の範囲が狭まり、予防可能な段
階での介入ができない可能性がある。一方低めに設定すると、対象者数が多く
なりすぎ、一部の対象者しか保健指導が行き届かないこともあるため、受診勧
奨した結果の受診率や保健指導への参加率が低くなるおそれがある。これら評
価指標の到達度等の可能性も勘案しながら、取組内容の評価を適切に行ったう
えで、地域の実情に合わせて柔軟に抽出基準を変更することも考えられる。
なお、本プログラムに基づき実施される事業の対象者の抽出に当たっては、
糖尿病性腎症に関する日本糖尿病学会、日本腎臓学会等各関連学会の最新のガ
イドラインを参照し、健診等で得られるデータと突合して抽出されるハイリス
ク者を対象とする。
高齢者は低血糖防止等の観点から、「高齢者糖尿病診療ガイドライン2023」
において青壮年期よりも緩和した基準が提示されており、それを踏まえた対応
が必要である。特に、後期高齢者に対する糖尿病性腎症重症化予防については、
「高齢者の特性を踏まえた保健事業ガイドライン」等 36を参照し、医師会等地
域の関係機関と抽出基準や保健指導の方法等について相談することが望ましい。

36

○高齢者糖尿病診療ガイドライン2023(日本老年医学会・日本糖尿病学会)
http://www.jds.or.jp/modules/publication/index.php?content_id=37
○エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023(日本腎臓学会)
https://jsn.or.jp/medic/newstopics/fromjsn/ckd2023-1.php
○高齢者高血圧診療ガイドライン2017(日本老年医学会)
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/tool/pdf/guideline2017_01.pdf
○高齢者高血圧診療ガイドライン2017(2019年一部改訂)(日本老年医学会)
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/tool/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/56/3/56_56.343/_pdf/-char/ja
○高齢者脂質異常症診療ガイドライン2017
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/tool/
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/tool/pdf/guideline2017_03.pdf

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