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資料1-2 カルベジロール 調査結果報告書及び添付文書[1.9MB] (36 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38855.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和5年度第15回 3/26)《厚生労働省》
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6.国内外のガイドライン
本邦のガイドラインにおける本薬に関する記載状況は以下のとおりであった。


「産婦人科ガイドライン産科編 2020」
(日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会 編集・監修)で
は、
「ヒトで催奇形性・胎児毒性を示す明らかな証拠が報告されている代表的医薬品」の一覧を
含め、本薬についての記載はない。

「心疾患患者の妊娠・出産の適応、管理に関するガイドライン(2018 年改訂版)」
(日本循環器学
会/日本産科婦人科学会)では、表 21 妊娠中の薬物療法(36-43 頁)において、本薬の妊娠総
合評価は△(ヒトでのデータは限られるが類薬や経験からおそらく安全と考えられるもの)と
記載されている(資料 1)

・「不整脈薬物治療ガイドライン 2020年改訂版」(日本循環器学会/日本不整脈心電学会)では、
妊娠中総合評価(
「安全」
「おそらく安全」
「悪影響の可能性あり」に段階評価)は「おそらく安
全」と記載されている(115頁)
。付録の各種抗不整脈薬の適用、用法・用量の一覧では、米国
FDA基準「不明」と豪州ADEC基準「C[薬理効果によって、形態異常を引き起こすことなく、胎
児や新生児に有害作用を引き起こすか、または、有害作用を引き起こすことが疑われる薬剤。
これらの効果は可逆的なこともある]」が併記されている(119頁)
(資料2)

・「2021年 JCS/JHFS ガイドライン フォーカスアップデート版 急性・慢性心不全診療」
(日本
循環器学会 / 日本心不全学会合同ガイドライン)においては、本薬の使用を含め妊娠中の医
薬品使用に関する記載はない。
・「安定冠動脈疾患の血行再建ガイドライン2018年改訂版)」「慢性冠動脈疾患診断ガイドライン
(2018年改訂版)

(日本循環器学会)においては、本薬の使用を含め妊娠についての記載はな
い。
・「高血圧治療ガイドライン 2019」(日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会 編)で
は、10-1.妊娠と関連した高血圧の章中に、本薬についての記載は無いが、β 遮断薬一般につ
いて「α1β 遮断薬のラベタロールは欧米諸国では比較的よく用いられており、少なくとも安
全性の面では大きな問題は無いと思われる。さらにヒドララジンと比較しておもに母体への副
作用の面で優れていることがメタ解析で示されている。β 遮断薬のほとんどが妊婦では添付文
書で禁忌とされているので、やむを得ず他の β 遮断薬を使用するときには、ニフェジピン以
外の Ca 拮抗薬の場合と同様、厳格な説明とインフォームド・コンセントが必須である」と記
載されている(資料 3)


国外のガイドラインにおける本薬に関する記載状況は以下の通りであった。
・欧州心臓病学会(ESC)の「2018 ESC Guidelines for the management of cardiovascular
diseases during pregnancy」では、Drugs and safety dataの表では、旧FDA分類カテゴリーC
が示されている(3217頁)。ガイドライン本文中、妊娠中の薬物治療の項では、
「Beta-adrenergic
blocking agents are generally safe in pregnancy, but may be associated with increased
rates of foetal growth restriction and also hypoglycaemia. ( 中 略 ) Among the

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