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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (143 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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「自己血貯血(保存前白血球除去)」について
【技術の概要】



自己血輸血における血液製剤の保存障害(凝集塊産
生、溶血)や白血球起因性有害反応の低減およびエル
シニア菌などの細菌汚染を防止する
のために白血球除去フィルター付き採血バッグを用いて
保存前白血球除去操作を行う

【従来の自己血貯血法との違い】
◼ 保存前白血球除去操作の有無によるマクロアグリ
ゲート産生の比較(参考文献1より引用)

【対象疾患】


整形外科、産科手術などに際し自己血貯血を実施する
患者。特に高齢者や動脈硬化を有する患者、慢性関節リ
ウマチなどにより慢性炎症がある患者や妊婦など血栓・塞
栓症を起こしやすい患者
保存前の白血球除去用血液バッグシステム
白血球除去フィルターを
通すことによって400ml
採血バッグ内の白血球
数は1x106個以内に
削減できる

保存前白血球除去
(白徐)なし

白徐あり

3週間

0.4±0.5g (n=29)

0.0±0.0g (n=29)

6週間

0.8±0.2g (n=10)

0.0±0.0g (n=10)

血液製剤を採血後保存前に白血球除去フィルターを通すこ
とによりバッグ内のマクロアグリゲートの産生を抑制できる

【方法】


保存期間

◼ 赤血球保存中に産生される微小凝集塊の量

保存前白血球除去のメリット
① 保存障害(凝集塊産生・
溶血)抑制
② 細菌・ウイルス伝播抑制
③ 生理活性物質産生抑制

【診療報酬上の取り扱い】
• K手術(K920)とは別個に技術料を申請
• 自己血貯血(液状保存)(保存前白血球除去 1944

白徐(-)

白徐(+)

白徐(+)群において
微小凝集塊の形成
は有意差をもって少
ない

日本自己血輸血・周術期輸血学会