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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (128 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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骨軟部全身MRI撮影加算
(脊椎関節炎・全身性骨関節炎,全身性筋疾患の評価)
【検査の概要】
・近年,本邦では全身MRI撮影が前立腺癌骨転移の評価に対し
て保険収載されている.全身MRI撮影とは1.5テスラ以上のMRI
装置を使用して複数の躯幹部用コイルと脊椎コイルなどを組み
合わせ,頚部から骨盤部を少なくとも3部位に分けて撮像した
場合をいう.この全身MRI撮影の技術を特定の骨軟部疾患に対
して頚部から骨盤部,四肢に適応するものである.ただし,外
傷,関節リウマチ,その関連疾患での四肢多関節炎は除外する.
【検査方法】
・統合型体躯部位を含めて複数コイルを用い,最低3部位を移
動させながら複数シークエンス(主にSTIRあるいは脂肪抑制
T2強調画像,T1強調画像,拡散強調画像)での撮像を行う.
後処理(脊椎では画像接合など),読影にも時間を要する.骨
髄浮腫,軟部浮腫,造影増強効果,関節癒合などを検出する.
【検査比較】
・CT;骨硬化性病変,石灰化の感度は高いが,骨髄浮腫,軟部
浮腫については感度,特異度が低い.X線被ばくがある.
・骨シンチグラフィー;骨病変に対して感度は高いが,特異度
が低く,再度,CTあるいはMRIによる評価が必要となる.撮像
時間が長い.X線被ばくがある.
・患者負担の軽減;複数日,複数回の撮像が必要であったが,
一度の検査(おおよそ2枠分)で検査完了となる.仮に造影剤
使用しても単回が可能となるため,医療費削減につながる.
Lecouvet FE. Whole-body MR imaging: musculoskeletal
1929
applications. Radiology 2016, 279:345-365

脊椎関節炎に対する全身MRI撮影

多発性筋炎に対する
全身MRI撮影
【診療報酬上の評価】
E202 注9 全身MRI撮影加算と
同点数 600点