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提案書10(1802頁~2002頁)医療技術評価・再評価提案書 (124 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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医療技術評価提案書(保険既収載技術用)
整理番号

328204

※事務処理用

提案される医療技術名
申請団体名

骨軟部全身MRI撮影加算
日本磁気共鳴医学会
28放射線科

主たる診療科(1つ)
提案される医療
技術が関係する
診療科

30整形外科
関連する診療科(2つまで)
01内科

提案される医療技術又は提案される医療技術に類似した
医療技術の提案実績の有無



過去に提案した年度
(複数回提案した場合は、直近の年
度)
「実績あり」の
場合、右欄も記
載する

提案当時の医療技術名

令和4年度

骨軟部全身MRI撮影加算



追加のエビデンスの有無
診療報酬区分
診療報酬番号

再評価区分(複数選択可)


202

注9

1-A

算定要件の見直し(適応)

1-B

算定要件の見直し(施設基準)

該当する場合、リストから○を選択

1-C

算定要件の見直し(回数制限)

該当する場合、リストから○を選択

2-A

点数の見直し(増点)

該当する場合、リストから○を選択

2-B

点数の見直し(減点)

該当する場合、リストから○を選択



項目設定の見直し

該当する場合、リストから○を選択



保険収載の廃止

該当する場合、リストから○を選択



新規特定保険医療材料等に係る点数

該当する場合、リストから○を選択



その他(1~5のいずれも該当しない)

該当する場合、リストから○を選択

「6

提案される医療技術の概要(200字以内)



その他」を選んだ場合、右欄に記載

全身MRI撮影とは,1.5テスラ以上のMRI装置を使用して複数の躯幹部用コイルと脊椎コイルなどを組み合わせ,頚部から骨盤部を少なくとも3部位
に分けて撮像した場合をいう.現在のところ前立腺癌骨転移で適応されているが,この全身MRI撮影の技術を,頚部から骨盤部,四肢に応用し,
特定の骨軟部疾患に対して適応拡大を要望する.

文字数: 158

再評価が必要な理由

脊椎関節炎・全身性骨関節炎,全身性筋疾患では,全身の筋肉,全脊椎,多関節というように全身での総合的な評価が必要で,現在では複数日,
複数回のMRI撮像が必要である.一度の撮像で完了できれば,迅速な診断,治療介入につながり,患者負担が軽減されるばかりでなく,画像検査
だけで3検査,4検査といった無駄な検査を省くことも可能となり,医療費削減につながる.さらに,簡便性,迅速性からCTが選択されていること
も多く,とくに若年者では躯幹部での大幅な被ばく低減が期待できる.昨今のMRIでは高速撮像法が導入されているが,患者の入室,コイルの設
定など,一度の検査としては撮像時間の延長,診療技師の技量が必要となり,読影にも複数のシークエンスでの評価となるためインセンティブが
望まれる.これまでの頚部から骨盤部を少なくとも3部位から,全身で少なくとも連続する3部位として適応拡大を要望する.

【評価項目】

①再評価すべき具体的な内容
(根拠や有効性等について記載)

②現在の診療報酬上の取扱い
・対象とする患者
・医療技術の内容
・点数や算定の留意事項

(ここから)外保連試案データ--------------------------外保連試案費用(人件費+償還できない材料等):86,164円
外保連試案2022掲載ページ:420-421
外保連試案ID(連番):R13-42-6755
技術度:D 医師(術者含む):1 看護師:1 その他(技師):2 所要時間(分):53分
------------------------------------------------------------------(ここまで)
強直性脊椎炎などの脊椎関節炎,SAPHO症候群などの全身性骨関節炎,多発性筋炎や遺伝性筋疾患など全身性筋疾患はわが国においてその診断が
遅れる傾向にあると言われている.これらの疾患では全身での総合的な評価が診断の過程において有用で,複数回,複数日での画像検査が必要と
なる(ただし,関節リウマチなどで想起される四肢多関節,外傷は除外).そこで不十分な画像検査のまま,生検など追加検査に移行することも
少なくない.これまでの全身MRIでの頚部から骨盤に四肢を加え,一度での全身あるいは連続する部位で観察することにより迅速な診断,的確な
生検部位の決定,その後の追加検査,ひいては早期治療介入,患者QOL改善につながる.X線検査,CT検査では被ばく,偽陰性も多く,X線被ばく
がなく,より感度の高いMRI検査の有用性が報告されている.昨今,MRIでは高速撮像法が導入されているが,患者の入室,コイルの設定など,一
度に検査を完了するとして撮像機器スペックに加えて,撮像時間の延長,診療技師の技量が必要となるためインセンティブが望まれる.従来の個
別に繰り返して検査を行う方法に比較して1回で撮像を完了するので検査コマ数は減り,医療費の削減につながる.造影剤投与の場合では,一度
の撮像で完了できる.また,簡便性から不用意にCTが選択されていることもあり,とくに若年者では躯幹部での大幅な被ばく低減が期待できる.

・強直性脊椎炎などの脊椎関節炎,SAPHO症候群などの全身性骨関節炎,多発性筋炎や遺伝性筋疾患など全身性筋疾患患者(関節リウマチなどで
想起される四肢多関節炎,外傷は除外).
・これまでの頚部から骨盤部を少なくとも3部位から,四肢を含めた全身で少なくとも連続する3部位以上として適応拡大.
・全身MRI撮影は前立腺癌骨転移に対して適応され,E202に保険収載されている.現在のところ,MRI検査は同月内では1検査1,600点,2-5検査ま
では50%となっている.


診療報酬区分(再掲)
診療報酬番号(再掲)

202

注9

医療技術名

全身MRI撮影加算

1925