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参考資料2 障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン(第2版)案(別冊) (23 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74454.html |
| 出典情報 | 社会保障審議会 障害者部会(第157回 7/10)《厚生労働省》 |
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このような支援を続ける中で、G さんにはいくつかの変化がみられた。月に一度の外出に
関して、当初はカードを見ても反応が乏しかったが、次第にファミリーレストランのカードを
見せると表情が和らぎ、自分からそのカードに手を伸ばすことが増えた。日用品の購入では、
タオルを選ぶ際に、以前に選んで気に入っていたピンクの花柄のタオルに似たものに手を伸
ばすなど、「前に良かったもの」を覚えていて自ら選ぶ場面がみられるようになった。おこづ
かいボードについても、丸シールが少なくなると、それをじっと見て職員の顔を見るなど、
「残りが少ない」という状況を何らかの形で感じ取っているような様子も見られるようにな
った。
こうした変化は、G さんが自ら長い言葉で説明できるわけではないものの、「好み」や「し
たいこと」が生活の具体的な場面と結びつき、それを指さしや頷きといった方法で表明し、
実際の行動やお金の使い方につながっていく経験を重ねた結果であると考えられる。金銭
管理支援が、単に職員や家族が支出を管理し制限することにとどまらず、G さん自身の「欲
しい」「行きたい」という意思決定と結びついていることが、本人の主体性を育むうえで重要
な意味をもっている。
一方で、初めての場所や、選択肢が多すぎる状況では、今でも G さんは戸惑い、動きが止
まったり、職員の顔を何度も見たりすることがある。また、「高いもの」「安いもの」といった価
格の違いを理解して選ぶことは難しく、おこづかいボードを使っても、すぐに「長期的にどう
使うか」を計画することはできない。そのため今後は、選択肢を二つ程度に絞るなど情報量
を調整すること、外出や買い物のたびに「やってみてどうだったか」を簡単な言葉や表情の
変化から読み取り、本人とともに振り返る機会を継続して設けることが課題となっている。
また、家族との連携も重要である。外泊や帰省の際にも、服や食事、外出先などについて
家族が一方的に決めるのではなく、写真や現物を見せながら、指さしや頷きを通じて G さん
の意向を確かめてもらえるよう、施設から働きかけていく必要がある。お金の使い方につい
ても、将来の楽しみのために少しずつ貯めるという考え方や、予期せぬ支出への備えなど、
より長い時間軸での金銭管理については、G さんの理解の段階に合わせて、色や形、シール
を使うなど工夫しながらゆっくりと説明し、家族とも情報を共有していくことが求められる。
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関して、当初はカードを見ても反応が乏しかったが、次第にファミリーレストランのカードを
見せると表情が和らぎ、自分からそのカードに手を伸ばすことが増えた。日用品の購入では、
タオルを選ぶ際に、以前に選んで気に入っていたピンクの花柄のタオルに似たものに手を伸
ばすなど、「前に良かったもの」を覚えていて自ら選ぶ場面がみられるようになった。おこづ
かいボードについても、丸シールが少なくなると、それをじっと見て職員の顔を見るなど、
「残りが少ない」という状況を何らかの形で感じ取っているような様子も見られるようにな
った。
こうした変化は、G さんが自ら長い言葉で説明できるわけではないものの、「好み」や「し
たいこと」が生活の具体的な場面と結びつき、それを指さしや頷きといった方法で表明し、
実際の行動やお金の使い方につながっていく経験を重ねた結果であると考えられる。金銭
管理支援が、単に職員や家族が支出を管理し制限することにとどまらず、G さん自身の「欲
しい」「行きたい」という意思決定と結びついていることが、本人の主体性を育むうえで重要
な意味をもっている。
一方で、初めての場所や、選択肢が多すぎる状況では、今でも G さんは戸惑い、動きが止
まったり、職員の顔を何度も見たりすることがある。また、「高いもの」「安いもの」といった価
格の違いを理解して選ぶことは難しく、おこづかいボードを使っても、すぐに「長期的にどう
使うか」を計画することはできない。そのため今後は、選択肢を二つ程度に絞るなど情報量
を調整すること、外出や買い物のたびに「やってみてどうだったか」を簡単な言葉や表情の
変化から読み取り、本人とともに振り返る機会を継続して設けることが課題となっている。
また、家族との連携も重要である。外泊や帰省の際にも、服や食事、外出先などについて
家族が一方的に決めるのではなく、写真や現物を見せながら、指さしや頷きを通じて G さん
の意向を確かめてもらえるよう、施設から働きかけていく必要がある。お金の使い方につい
ても、将来の楽しみのために少しずつ貯めるという考え方や、予期せぬ支出への備えなど、
より長い時間軸での金銭管理については、G さんの理解の段階に合わせて、色や形、シール
を使うなど工夫しながらゆっくりと説明し、家族とも情報を共有していくことが求められる。
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