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参考資料2 障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン(第2版)案(別冊) (17 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74454.html |
| 出典情報 | 社会保障審議会 障害者部会(第157回 7/10)《厚生労働省》 |
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アセスメントの結果、「環境が変わること」そのものよりも、「何が起きるか分からない状態
で変化が起きること」や、「自分の気持ちがうまく伝わらないまま物事が決まっていくこと」
が、F さんの強い不安や不満につながり、不穏な行動として現れているとの解釈になった。
また、写真やイラストを使って短く区切って説明すると、「ここ いい」「ここ いや」といった簡
単な言葉で自分の好みを伝えやすくなり、その分課題行動も出にくくなることが分かった。
相談支援専門員は、この理解を家族や事業所、グループホームと共有し、環境調整を行うこ
とが、意思決定支援につながると考えた。
そこで、まず意思形成支援として、F さんが将来の生活を具体的にイメージできるように
することに取り組んだ。グループホームの情報を伝える際は、パンフレットをそのまま使わず、
建物の外観、個室、リビング、浴室などの写真を用い、「ごはん」「ふろ」「へや」といった短い言
葉と絵で示した資料を作成した。一度に多くの情報を説明すると不安が高まりやすいため、
短時間で 1〜2 枚だけ説明し、その都度 F さんの表情や様子を確認しながら、「ここ どう?」
「すき?」「いや?」といった簡単な問いかけで感想を聞いた。不安そうな表情や落ち着きの
なさが見られたときには、無理に説明を続けず休憩を入れることで、不穏な行動が強まる前
に対応した。
また、いきなり住み替えを前提とするのではなく、同じ法人が運営する短期入所(ショート
ステイ)を活用し、「おためし」で 1 泊から体験してみることとした。初回利用前には、施設の
写真や簡単な見取り図を使って、「ここ いりぐち」「ここ ごはん」「ここ ねる」と具体的に説
明した。ショートステイの職員とは、F さんの強度行動障害の状態像、不穏になりやすい場面、
落ち着きやすい声かけなどを事前に共有し、可能な限り同じ職員が継続して関わる体制を
整えた。
ショートステイ利用後には、相談支援専門員が中心となり、家族や事業所の職員と連携し
て振り返りの場を持った。写真を見ながら、F さんが簡単な言葉で答えられるよう、「ごはん
どうだった?」「よる どうだった?」と具体的に質問した。その結果、「ごはん おいしい」「ふ
ろ わかりやすい」といった肯定的な感想に加え、「くるま の おと うるさい」「はじめ わか
らない ふあん」といった不安の訴えが引き出された。利用中に一時的に大声を出した場面
についても、「どきどき」「きらいな おと」などの言葉やジェスチャーから背景を推測し、次回
はカーテンを閉める、寝る前に職員が声をかけて見通しを伝えるなどの環境調整につなげ
た。こうした体験と振り返りを重ねることで、「ここ すき」「ここ いや」といった本人なりの意
思が少しずつ形成されていった。
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で変化が起きること」や、「自分の気持ちがうまく伝わらないまま物事が決まっていくこと」
が、F さんの強い不安や不満につながり、不穏な行動として現れているとの解釈になった。
また、写真やイラストを使って短く区切って説明すると、「ここ いい」「ここ いや」といった簡
単な言葉で自分の好みを伝えやすくなり、その分課題行動も出にくくなることが分かった。
相談支援専門員は、この理解を家族や事業所、グループホームと共有し、環境調整を行うこ
とが、意思決定支援につながると考えた。
そこで、まず意思形成支援として、F さんが将来の生活を具体的にイメージできるように
することに取り組んだ。グループホームの情報を伝える際は、パンフレットをそのまま使わず、
建物の外観、個室、リビング、浴室などの写真を用い、「ごはん」「ふろ」「へや」といった短い言
葉と絵で示した資料を作成した。一度に多くの情報を説明すると不安が高まりやすいため、
短時間で 1〜2 枚だけ説明し、その都度 F さんの表情や様子を確認しながら、「ここ どう?」
「すき?」「いや?」といった簡単な問いかけで感想を聞いた。不安そうな表情や落ち着きの
なさが見られたときには、無理に説明を続けず休憩を入れることで、不穏な行動が強まる前
に対応した。
また、いきなり住み替えを前提とするのではなく、同じ法人が運営する短期入所(ショート
ステイ)を活用し、「おためし」で 1 泊から体験してみることとした。初回利用前には、施設の
写真や簡単な見取り図を使って、「ここ いりぐち」「ここ ごはん」「ここ ねる」と具体的に説
明した。ショートステイの職員とは、F さんの強度行動障害の状態像、不穏になりやすい場面、
落ち着きやすい声かけなどを事前に共有し、可能な限り同じ職員が継続して関わる体制を
整えた。
ショートステイ利用後には、相談支援専門員が中心となり、家族や事業所の職員と連携し
て振り返りの場を持った。写真を見ながら、F さんが簡単な言葉で答えられるよう、「ごはん
どうだった?」「よる どうだった?」と具体的に質問した。その結果、「ごはん おいしい」「ふ
ろ わかりやすい」といった肯定的な感想に加え、「くるま の おと うるさい」「はじめ わか
らない ふあん」といった不安の訴えが引き出された。利用中に一時的に大声を出した場面
についても、「どきどき」「きらいな おと」などの言葉やジェスチャーから背景を推測し、次回
はカーテンを閉める、寝る前に職員が声をかけて見通しを伝えるなどの環境調整につなげ
た。こうした体験と振り返りを重ねることで、「ここ すき」「ここ いや」といった本人なりの意
思が少しずつ形成されていった。
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