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参考資料2 障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン(第2版)案(別冊) (21 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74454.html |
| 出典情報 | 社会保障審議会 障害者部会(第157回 7/10)《厚生労働省》 |
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くなってきたときに職員が「新しいタオルを買いましょうか」と伝え、店でいくつかの商品を
見せても、G さんは商品を見つめるだけで、自分から手を伸ばしたり指さしたりすることは
ほとんどなかった。職員が「これにしますか」と問いかけると、小さく頷くものの、それが本当
に望んでいるものかどうかまでは分からなかった。
こうした状況を踏まえ、職員はまず、G さんが自分の中にある好みや経験を思い出しやす
くなるよう、抽象的な質問を避け、具体的な選択肢を視覚的に示すことから始めた。月 1 回
の外出の計画を立てるときには、あらかじめ候補として、ファミリーレストラン、ショッピング
センター、公園の三つを選び、それぞれの写真をカラーで印刷したカードを用意した。G さん
に「見てください」と声をかけ、テーブルの上に三枚のカードを並べ、「ごはんのお店」「おか
いもの」「こうえん」と、短い言葉でそれぞれを指さしながら説明した。職員は、過去の外出で
G さんが笑顔を見せていた場面を思い出し、「前にごはんのお店で、ハンバーグを食べて、う
れしそうでしたね」「おかいもののときに、お菓子を選んでいましたね」と、G さんの表情の変
化と結びつくような声かけも行った。
このとき、すぐに「どこに行きますか」と決定を迫らず、「今日はカードを見ているだけでい
いですよ」と伝え、カードを手に取って眺めたり、写真を指でなぞったりする様子を見守った。
その日の夕方、再びカードを並べ、「G さん、どこに行きたいですか」と問う代わりに、「ごは
んのお店、いい?」とファミリーレストランのカードを指さしながら尋ねると、G さんはしばら
く考えたあとで、そのカードにそっと手を伸ばした。職員が「ごはんのお店?」と確認すると、
小さく頷きが返ってきたため、「今度のおでかけは、ごはんのお店に行きましょう」とゆっくり
言葉にして、G さんの選択として記録した。
日用品の購入場面でも、職員は具体的な選択肢を示し、指さしや頷きで意思を表しやすく
する工夫を行った。タオルが古くなり、新しいものが必要になった際、職員はピンクの花柄の
タオル、青いチェックのタオル、白い無地のタオルの三種類を用意し、G さんの前に並べた。
「タオル、これ? これ? これ?」と一枚ずつ指さしながら尋ねると、G さんはしばらく三枚を
見比べた後、ピンクの花柄のタオルに視線を向けてから、そっと指先で触れた。職員が「これ
がいい?」と確認すると、小さく「うん」と頷いたため、「ピンクのお花のタオルにしましょう。
G さんが選びました」と、本人の選択であることを言葉で伝えた。
外出当日、ファミリーレストランでメニューを開いた場面でも、メニュー全体を見せると情
報量が多く混乱する可能性があると考え、職員はあらかじめハンバーグセット、ドリア、から
あげ定食など数種類のメニュー写真を選び、「これ」「これ」「これ」と一つずつ指さしながら、
「おにく」「ごはん」「からあげ」など短い言葉で説明した。「どれがいい?」と聞いた際、G さん
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見せても、G さんは商品を見つめるだけで、自分から手を伸ばしたり指さしたりすることは
ほとんどなかった。職員が「これにしますか」と問いかけると、小さく頷くものの、それが本当
に望んでいるものかどうかまでは分からなかった。
こうした状況を踏まえ、職員はまず、G さんが自分の中にある好みや経験を思い出しやす
くなるよう、抽象的な質問を避け、具体的な選択肢を視覚的に示すことから始めた。月 1 回
の外出の計画を立てるときには、あらかじめ候補として、ファミリーレストラン、ショッピング
センター、公園の三つを選び、それぞれの写真をカラーで印刷したカードを用意した。G さん
に「見てください」と声をかけ、テーブルの上に三枚のカードを並べ、「ごはんのお店」「おか
いもの」「こうえん」と、短い言葉でそれぞれを指さしながら説明した。職員は、過去の外出で
G さんが笑顔を見せていた場面を思い出し、「前にごはんのお店で、ハンバーグを食べて、う
れしそうでしたね」「おかいもののときに、お菓子を選んでいましたね」と、G さんの表情の変
化と結びつくような声かけも行った。
このとき、すぐに「どこに行きますか」と決定を迫らず、「今日はカードを見ているだけでい
いですよ」と伝え、カードを手に取って眺めたり、写真を指でなぞったりする様子を見守った。
その日の夕方、再びカードを並べ、「G さん、どこに行きたいですか」と問う代わりに、「ごは
んのお店、いい?」とファミリーレストランのカードを指さしながら尋ねると、G さんはしばら
く考えたあとで、そのカードにそっと手を伸ばした。職員が「ごはんのお店?」と確認すると、
小さく頷きが返ってきたため、「今度のおでかけは、ごはんのお店に行きましょう」とゆっくり
言葉にして、G さんの選択として記録した。
日用品の購入場面でも、職員は具体的な選択肢を示し、指さしや頷きで意思を表しやすく
する工夫を行った。タオルが古くなり、新しいものが必要になった際、職員はピンクの花柄の
タオル、青いチェックのタオル、白い無地のタオルの三種類を用意し、G さんの前に並べた。
「タオル、これ? これ? これ?」と一枚ずつ指さしながら尋ねると、G さんはしばらく三枚を
見比べた後、ピンクの花柄のタオルに視線を向けてから、そっと指先で触れた。職員が「これ
がいい?」と確認すると、小さく「うん」と頷いたため、「ピンクのお花のタオルにしましょう。
G さんが選びました」と、本人の選択であることを言葉で伝えた。
外出当日、ファミリーレストランでメニューを開いた場面でも、メニュー全体を見せると情
報量が多く混乱する可能性があると考え、職員はあらかじめハンバーグセット、ドリア、から
あげ定食など数種類のメニュー写真を選び、「これ」「これ」「これ」と一つずつ指さしながら、
「おにく」「ごはん」「からあげ」など短い言葉で説明した。「どれがいい?」と聞いた際、G さん
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