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参考資料2 障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン(第2版)案(別冊) (18 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74454.html |
| 出典情報 | 社会保障審議会 障害者部会(第157回 7/10)《厚生労働省》 |
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一定期間の体験の後、相談支援専門員は、意思表明支援として、「家かグループホームか」
という二択ではなく、「いまの家 + ときどき ショートステイ」「いまの家 + ショートステイ
を ふやす」「しょうらい グループホーム に ひっこす」といった 3 つの選択肢を、イラストと
短い言葉で描いたカードにして提示した。それぞれについて、「いい ところ」と「たいへん な
ところ」を、「おかあさん らく」「あたらしい ところ なれる」「ふあん おおい」などの簡単な
表現で示し、1 枚ずつ説明した。その場で結論を求めず、「かんがえて いい」「つぎ また は
なす」と伝え、次の面談までに母親や事業所職員とも話し合える時間を確保した。カードを使
うことで、F さんからは「ショートステイ たのしい でも まいにち こわい」「じぶん の へや
うれしい」といった言葉が少しずつ出るようになり、表情や態度も含めて、「いま すぐ の ひ
っこし は ふあん だが、すこしずつ なれて いきたい」という意思が読み取れるようになっ
た。
相談支援専門員は家族や事業所、グループホームと協議し、意思実現支援として段階的な
利用計画を作成した。当面はショートステイを月 2〜3 回に増やし、平日と週末の両方を体験
すること、できるだけ同じ部屋・同じ職員が対応することを決めた。また、「1 年カレンダー」
に、「ショートステイ 2 かい」「2 はく してみる」などの予定を短い言葉と絵で記入し、「おわ
ったら いっしょに はなす」と約束することで、見通しと安心感を持てるようにした。不穏な
行動が見られた場合には、その都度、何がきっかけだったかを振り返り、環境調整や説明の
工夫につなげていくこととした。
自宅とショートステイの生活ができるだけ途切れなく感じられるよう、自宅で使っている
時計やクッション、好きな音楽などを持参できるようにし、生活リズム(起床・就寝、食事の時
間など)も可能な範囲で揃えるよう、母親とグループホーム側で情報共有を行った。就労継
続支援B型事業所からグループホームまで、職員と一緒に何度か歩いてみることで、「いつも
の しごと の ところ から いく ばしょ」という感覚が持てるようにした。
母親には、「自分が倒れたらどうしよう」という不安に寄り添いながら、急いで結論を出す
のではなく、本人の意思を尊重しつつ将来に備えていくことを共に確認した。また、緊急時
の対応について行政や事業所と事前に相談し、ショートステイの受入体制などを確認するこ
とで、家族の不安を軽減した。
このように、F さんのコミュニケーションの特性や強度行動障害の状態像を、アセスメント
を通じて丁寧に把握し、その理解に基づいて意思形成支援・意思表明支援・意思実現支援の
各プロセスが支えられた。環境調整は、生活しやすさを整えるだけでなく、本人が不安を抑
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という二択ではなく、「いまの家 + ときどき ショートステイ」「いまの家 + ショートステイ
を ふやす」「しょうらい グループホーム に ひっこす」といった 3 つの選択肢を、イラストと
短い言葉で描いたカードにして提示した。それぞれについて、「いい ところ」と「たいへん な
ところ」を、「おかあさん らく」「あたらしい ところ なれる」「ふあん おおい」などの簡単な
表現で示し、1 枚ずつ説明した。その場で結論を求めず、「かんがえて いい」「つぎ また は
なす」と伝え、次の面談までに母親や事業所職員とも話し合える時間を確保した。カードを使
うことで、F さんからは「ショートステイ たのしい でも まいにち こわい」「じぶん の へや
うれしい」といった言葉が少しずつ出るようになり、表情や態度も含めて、「いま すぐ の ひ
っこし は ふあん だが、すこしずつ なれて いきたい」という意思が読み取れるようになっ
た。
相談支援専門員は家族や事業所、グループホームと協議し、意思実現支援として段階的な
利用計画を作成した。当面はショートステイを月 2〜3 回に増やし、平日と週末の両方を体験
すること、できるだけ同じ部屋・同じ職員が対応することを決めた。また、「1 年カレンダー」
に、「ショートステイ 2 かい」「2 はく してみる」などの予定を短い言葉と絵で記入し、「おわ
ったら いっしょに はなす」と約束することで、見通しと安心感を持てるようにした。不穏な
行動が見られた場合には、その都度、何がきっかけだったかを振り返り、環境調整や説明の
工夫につなげていくこととした。
自宅とショートステイの生活ができるだけ途切れなく感じられるよう、自宅で使っている
時計やクッション、好きな音楽などを持参できるようにし、生活リズム(起床・就寝、食事の時
間など)も可能な範囲で揃えるよう、母親とグループホーム側で情報共有を行った。就労継
続支援B型事業所からグループホームまで、職員と一緒に何度か歩いてみることで、「いつも
の しごと の ところ から いく ばしょ」という感覚が持てるようにした。
母親には、「自分が倒れたらどうしよう」という不安に寄り添いながら、急いで結論を出す
のではなく、本人の意思を尊重しつつ将来に備えていくことを共に確認した。また、緊急時
の対応について行政や事業所と事前に相談し、ショートステイの受入体制などを確認するこ
とで、家族の不安を軽減した。
このように、F さんのコミュニケーションの特性や強度行動障害の状態像を、アセスメント
を通じて丁寧に把握し、その理解に基づいて意思形成支援・意思表明支援・意思実現支援の
各プロセスが支えられた。環境調整は、生活しやすさを整えるだけでなく、本人が不安を抑
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