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資料1-2-6診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (58 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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各薬剤の計画的な維持投与が行われる。
痔瘻に対する治療…腸管病変に対する治療と併行して、抗菌薬の投与や、膿瘍に対する切開排膿、シ
ートンドレナージなどの外科的処置が必要となることも多い。
(2)外科的治療
外科治療の目的は、愁訴の原因となる合併症に外科的処置を加え、患者の QOL を改善することにある。
・絶対的適応:腸閉塞、穿孔、大量出血、中毒性巨大結腸症、癌合併
・相対的適応:症状を伴う狭窄(内視鏡的拡張術が有効な場合もある)、膿瘍、内瘻、外瘻のほか発育障
害や内科治療無効例、肛門周囲膿瘍、排膿の多い有痛性痔瘻など
5.予後
クローン病の手術率は発症後5年で 33.3%、10 年で 70.8%と高く、さらに手術後の再手術率も5年で 28%
と高率であることから、再燃・再発予防が重要である。診断後 10 年の累積生存率は 96.9%と生命予後は良
好と考えられている。
○ 要件の判定に必要な事項
1.患者数(平成 24 年度医療受給者証保持者数)
36,418
令和元年度医療受給者証保持者数:44,245 人
2.発病の機構
不明
不明(遺伝的疾患感受性と環境因子が関与していると考えられている)
3.効果的な治療方法
未確立(症状を改善する治療法は確立しつつあるが根治療法なし。)はなし。
4.長期の療養
必要(手術率は発症後5年で 33.3%、10 年で 70.8%と高く、さらに手術後の再手術率も5年で 28%と高率)
5.診断基準
あり(現行の特定疾患治療研究事業の診断基準を研究班にて改訂)
6.重症度分類
IOIBD スコアを用いて2点以上を医療費助成の対象とする。
○ 情報提供元
「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班」
研究代表者 東邦大学医療センター佐倉病院内科杏林大学医学部消化器内科学 教授 鈴木康夫久松理


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