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○入院(その2)について-5 (103 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00118.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第495回  11/10)《厚生労働省》
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救急・集中治療領域の終末期にある患者の家族支援の方法
○ 日本集中治療学会より、集中治療領域における終末期にある患者の家族支援の方法について指針が示されてい
る。

集中治療領域における終末期患者の家族支援の方法




集中治療領域における終末期にある家族へのこころのケアの具体的方略として、5つの中核的要素を主軸とし
た直接的アプローチ、管理的アプローチからなるアプローチを複合的に実践することが必要である。
これらのケアの提供にあたっては、施設ごと、症例ごとの振り返りや教育体制を構築し、医療者の倫理的感
性を高めるような取り組みがなされることが望ましい。
(出典より)

こころのケアにおける「5つの中核的要素」
1. 家族の権利擁護
<直接的アプローチ>・家族の代理意思決定を支援する
<管理的アプローチ>・社会資源などの情報を提供する
・思いを表出できる環境を整える
2. 家族の苦痛を緩和する
<直接的アプローチ>・苦痛の緩和を図る
・情緒的に安定が得られるように
支援する
・患者に主にかかわる家族への関
わり
<管理的アプローチ>・個人的な時間と空間を確保する

4. 家族に十分な情報を提供する
<直接的アプローチ>・家族が患者の状況を理解でき
る情報提供を行う
・状況に応じて家族も含めたカ
ンファレンスを開催する
<管理的アプローチ>・多職種を含めたカンファレン
スを開催する
5. 家族のケア提供場面への参加を促す
<直接的アプローチ>・ケアへの参加を促す
<管理的アプローチ>・環境を調整する

3. 家族との信頼関係を維持する
<直接的アプローチ>・医療者の姿勢
・感情・意思の疎通を図る
<管理的アプローチ>・チーム医療の提供
出典:日本集中治療医学会「集中治療領域における終末期患者家族のこころのケア指針」

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