令和8年度予算の編成等に関する建議 参考資料2 (64 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20251202/index.html |
| 出典情報 | 令和8年度予算の編成等に関する建議(12/2)《財務省》 |
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医学部定員の推移と今後の医師の需給見込み
○ 日本の医師数は、1980年代以降の「一県一医大構想」に基づく医学部の新設・定員増や、2000年代に入ってからの臨時枠を含
めた定員増などの対応により、一貫して増加。
○ 最新の医師の需給推計によれば、2029年~2032年の間で需給が均衡することが見込まれており、医学部6年制を踏まえると、既
に、医師数が過剰となることが確定的な状況。人口減少やコロナ後の受診行動の変容による医療ニーズの変化も踏まえれば、医学部
定員を相当程度適正化し、医師数をコントロールすることは不可欠。
(参考)経済財政運営と改革の基本方針2025(骨太方針2025)(2025年6月13日閣議決定)
地域の医師確保への影響にも配慮し、医師偏在是正の取組を進め、医師需給や人口減少等の中長期的な視点に立ち、2027年度以降の医学部定員の
適正化を進める。
◆医学部定員の推移と人口10万人対医師数
医学部定員数
(人)
◆医師の需給推計(2020年の医学部定員を前提)
2026年度
医学部定員数
9,376人
10,000
(人)
医師数
(人/人口10万人対) 390,000
400
380,000
9,000
300
7,000
250
6,000
5,000
200
4,000
150
3,000
2,000
1,000
2029年頃
に均衡
350
8,000
推計値
医師数(人口10万人対)
100
医学部定員
うち地域枠等
50
うち地域枠等を要件とした臨時定員
0
※ 地域枠等:地域医療に従事する医師を養成することを主たる目的とした学生を選抜する枠
(注)2024年度以降の人口10万人対医師数は、「医師の需給推計」(厚生労働省)における各年の対前年伸び率及び
総務省「人口推計」を基に、財務省において2022年度までの実績を延伸する形で推計。
0
2032年頃
に均衡
370,000
医師の
供給推計
需要ケース1
360,000
需要ケース2
350,000
需要ケース3
340,000
330,000
320,000
2020
2022
2024
2026
2028
2030
2032
2034
2036
2038
2040
(注) 供給推計 今後の医学部定員を2020年度の9,330人として推計。
需要推計 労働時間、業務の効率化、受療率等、一定の幅を持って推計。
・ケース1:労働時間を週55時間に制限等≒年間720時間の時間外労働相当
・ケース2:労働時間を週60時間に制限等≒年間960時間の時間外労働相当
・ケース3:労働時間を週78.75時間に制限等≒年間1860時間の時間外相当
(出所)厚生労働省「第9回医師養成過程を通じた医師の偏在対策等に関する検討会」(2025年1月21日)資料を一部加工
【改革の方向性】(案)
○ 「骨太方針2025」に沿って、医師偏在の是正には着実に取り組みつつ、一刻も早く、思い切った医学部定員の適正化を進めていく必要。