医療扶助の適正化①（データ活用の推進：総論）

資料Ⅱ－１－115

○ 頻回受診や重複・多剤投与の対策に当たっては、被保護者による医療機関の受診に当たってのオンライン資格確認の導入や、自治
体におけるレセプトの分析等などDXを活用しつつあるものの、それぞれ一定の課題が存在。
診療～データ活用の流れ
現状
 オンライン資格確認の導入により、
自治体（福祉事務所等）におい
て、被保護者による医療機関の
受診状況を速やかに把握可能
（＝頻回受診の端緒を迅速に把
握可）。
課題
① 被保護者のマイナンバーカードの保
有率や、医療扶助のオンライン資
格確認に対する医療機関側の対
応状況が不十分
② オンライン資格確認の普及が不十
分であることや※、お薬手帳の活用
が不十分であるため、医療機関側
において、必ずしも被保護者による
過去の受診・服薬等の履歴把握
が困難
※ オンライン資格確認の場合、被保護者本人の同意が
あれば、医療機関・薬局側で薬剤情報等が閲覧可能

医療機関

診療

診療報酬
支払基金

福祉事務所
（各自治体）

①患者を診療
②報酬請求

③レセプト審査

④審査後請求

（診療翌々月10日迄）

審査済み
レセプト
の活用

 レセプト分析により、自治
体において、頻回受診や
重複・多剤投与者の抽
出等が可能。
課題

（診療翌月10日迄）

診療報酬
請求

現状

⑤レセプト保存
↓
⑥レセプト分析
↓
⑦被保護者への介入等

 レセプト管理システムの
抽出機能に課題がある
自治体が存在。
⇒ 例えば、多剤投与の
傾向がある被保護者の
抽出は可能である一方
で、多剤投与の傾向のあ
る医療機関の抽出機能
が備わっていないところが
多い。