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令和8年度予算の編成等に関する建議 参考資料2 (38 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20251202/index.html
出典情報 令和8年度予算の編成等に関する建議(12/2)《財務省》
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資料Ⅱ-1-38

調剤基本料の在り方①

○ 調剤基本料は、薬局の運営維持に要するコストについて、効率性の観点から、処方箋の集中率と受付回数の側面において、経営の
実態も踏まえて評価したもの。特に、集中率が高い薬局は備蓄している医薬品の品目数が少ない傾向にあり、その点で、集中率の低
い薬局に比べ低コストである。実際、経営効率の良さから、病院・診療所の近隣には多数の調剤薬局が群集している状況。
○ 過去の診療報酬改定でも、処方箋の集中率に着目した報酬の適正化が図られてきたが、現在でも、受付回数次第では集中率が高
い場合にも高い点数(調剤基本料1)が算定されることとなっており、更なる適正化の余地があると考えられる。
◆ 調剤基本料の算定要件と直近の改定状況

 地域支援体制加算1又は2を算定している薬
局の処方箋集中率と備蓄医薬品数

基本料2:
中~大規模薬局・処方箋集中率が比較的高い
薬局が算定

処方箋集中率 %

 2020年度改定
(1)大型チェーン薬局以外
• 基本料2の算定要件に、
「 受 付 回 数 1,800 回 超 ~
95
2,000 回 、 処 方 箋 集 中 率
85
95%超」を追加
• 基本料3の算定要件に、
70
「同一グループで処方箋受付
回 数 3.5 万 回 超 ~ 4 万 回 、
調剤基本料1
集中率95%超」を追加

(2023年度予算執行調査)

調剤基本料2
29点

45点

処方箋集中率 %

 2022年度改定
• 基本料3ロの算定要件に、
「同一グループで300店以上」(2)大型チェーン薬局
を追加
• 基本料3ハを新設
 2024年度改定
• 受 付 回 数 月 4,000 回 超 の
場合に基本料2を算定する
要件を「上位1の医療機関の
集 中 率 合 計 70% 超 」 か ら
「上位3の医療機関の集中
率合計70%超」に変更

4,000

基本料3:大型チェーン薬局が算定

調剤基本料3 イ
24点

85

備蓄医薬品
品目数平均

95%超

1,249品目 (n=55)

95%以下85%超

1,294品目 (n=140)

85%以下70%超

1,427品目 (n=188)

70%以下

1,587品目 (n=419)

※ 敷地内薬局における平均備蓄医薬品数は、1,169品目 (2023年7月中医協資料)

1,800 2,000

95

処方箋集中率

処方せん受付回数
(回/月)

 処方箋集中率と受付回数の分布

(2023年度予算執行調査)

集中率 (%)

調剤基本料3 ロ
19点

100%

調剤基本料2

90%
80%
70%
60%

調剤基本料1
45点

3.5万回 4万回

調剤基本料3 ハ
35点

40%
30%

又は、調剤基本料2 29点

20%

40万回又は
300店舗以上

0%

グループ全体の
処方せん受付回数又は店舗数

処方箋受付枚数
が少 な い薬局 は、
処方箋集中率が
高い場合でも調剤
基本料1が算定さ
れている。

50%

10%
0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000
受付回数 (回/月)

【改革の方向性】(案)
○ 処方箋受付回数の多寡にかかわらず、処方箋の集中率が高い薬局は、調剤基本料1の適用対象から除外する方向性を徹底すべき。