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総ー1個別事項について(その2)精神医療① (75 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64893.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第622回 10/24)《厚生労働省》
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精神医療に係る現状と課題
(精神身体合併症について)
• 精神身体合併症への対応は、精神症状の重症度と身体症状の重症度・病期に応じて、対応する医療機関が異なるとの
指摘がある。また、身体症状の重症度が高く精神症状もある患者への対応については、精神病床を有する総合病院や、
精神科医が対応可能な総合病院が必要である。また、精神科リエゾンを提供可能な一般病床においては、幅広い身体
症状に精神症状を併存した患者への対応が期待される。
• 精神病床数は減少傾向にあるが、精神科病院よりも一般病院で、その減少傾向が大きい。
• 精神病床を有する急性期病院において、自殺企図のために救急外来から直接精神病床に入棟した経験のある医療機
関と、一般病床からの転棟で受け入れた経験のある医療機関はいずれも半数程度存在した。また、85%程度の医療機
関において、「他院の精神病床からの転院」患者を受け入れており、その理由として最も多いのは「精神疾患の増悪のた
め」、次いで「内科的理由で入院した精神科領域患者」であった。
• 精神病床を有する特定機能病院又は拠点的な急性期機能を担う医療機関において、急性期医師配置加算2イ算定可
能病棟を有しない医療機関の多くが、精神病棟入院基本料の15:1入院基本料を算定していた。
• いわゆる総合病院の精神病床に入院していた患者が転院する場合には、精神科救急急性期医療入院料等の算定が認
められていない。
• 精神疾患を有する入院患者は高齢化しているところ、身体合併症を抱えながら精神病床に入院する患者の割合は、高
齢患者において多い傾向にあった。患者が抱える身体合併症の種類は、精神身体合併症管理加算の対象疾患である
急性疾患以外に、生活習慣病が多くを占めていた。
• 単科精神科病院での透析実施は極めて困難であることや、維持透析を必要とする精神疾患患者の移住先・通院先が困
難であることが指摘されている。
• 精神科病院における身体合併症への対応が求められる中で、急性期病院において精神科以外を担当する医師が、他
の精神科病院で診療等を行っている病院が4%程度存在し、診療等の内容は、生活習慣病の定期管理が31%程と最も
多く、診療の頻度は「週1回程度」が48%程と最も多かった。
• 急性期の一般病床において、精神科リエゾンチームは、せん妄や抑うつを有する患者、自殺企図で入院した患者、認知
症患者等、多様な精神疾患に介入している。
• 精神科リエゾンチーム加算を届け出ている医療機関はそれ以外の医療機関と比べ、多様な精神疾患に対応可能であっ
た。また、精神科リエゾンチーム加算を届け出ている医療機関のほか、認知症ケア加算やせん妄ハイリスクケア加算を
届け出ている医療機関においても、認知症やせん妄に対応できるとした医療機関が多かった。

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