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09 研究振興局主要事項 -令和8年度科学技術関係概算要求- (6 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420668_00003.html
出典情報 令和8年度文部科学省 概算要求等の発表資料一覧(8/29)《文部科学省》
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生成AIモデルの透明性・信頼性の確保に向けた
研究開発拠点形成
背景・課題
• 大規模言語モデルやマルチモーダルモデル等の生成AIモデルの構築や、生成AIを活用したサー
ビスの開発が世界中の企業・研究機関において進んでいる。
• 一方で、AIがどのようなアルゴリズムに基づき回答しているのかなどの 「透明性」 や、AIが誤った
回答をしていないかなどの 「信頼性」 の懸念があり、これらの課題に対応していくことが必要。
• また、国内における生成AIモデルに関する研究開発⼒を醸成するため、一定規模のオープンな
生成AIモデルを構築できる環境を整備し、一連の知識と経験を広く共有することが重要。

目的
上記課題の解決のため、産学官の研究力を結集してアカデミア研究拠点を構築し、
1. 生成AIモデルに関する研究力・開発力醸成のための環境整備
2. 生成AIモデルの学習原理の解明等による透明性の確保等
3. 生成AIモデルの高度化に資する研究開発
を行い、AIの進化、ひいては将来にわたって⾰新的なイノベーションの創出に貢献する。

令和8年度要求・要望額
(前年度予算額

【新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2025年改訂版(抜粋)】
3.(2)①AIのイノベーション促進とリスク対応の両立
ⅰ)AIの研究開発の推進
AIモデルのマルチモーダル化、AIロボット等のいわゆるフィジカルAIの研究開発・実証・実
装等を進めるとともに、関連スタートアップ等を支援する。
ⅱ)計算資源・情報通信基盤等の整備
質の高い日本語データの整備・拡充や未利用データの活用等に加え、日本の文化・習慣等を
踏まえた信頼できるAI開発・評価の推進・活用を進める。
ⅴ)AI関連人材の確保・育成と教育振興
国民がAIのメリットを享受できるよう必要な知識を浸透させる教育の振興や、学生を含め
若手研究者・エンジニア人材の育成、大学・研究機関等の緊密な連携やAIの透明性・信
頼性を確保する産学官ネットワーク構築を支援する。

一連の研究開発プロセスにおける知識・経験の蓄積
産学の研究開発力を
結集した研究ネットワーク

事業内容
 国立情報学研究所(NII)を中心に、産学の研究開発力を結集した研究ネットワークを構築。
 生成AIモデルの透明性・信頼性の確保に資する研究開発を推進するにあたり、研究用モデル構
築及びモデルの高度化に取り組む。
 産学のAI研究者・エンジニア等が結集したネットワークやAI安全性機関等を通じて、研究過程で
得られた成果や知見・経験をフルオープンで共有することで、産業界も含めた我が国全体のAI
研究開発力の底上げに貢献。

28億円
8億円)



補助金

事業実施期間

情報・システム研究機構
国立情報学研究所(NII)
令和5年度~令和10年度

1.研究開発用マルチモーダルモデル構築
コーパス開拓・整備、GPU並列計算環境整備を行うとともに、研究開発用マルチモーダルモデルを構築。
プロジェクト内で共有し、透明性の確保等の研究開発につなげるとともに、学習データや構築プロセスで得られた知見を含めて公開。
2.透明性・信頼性・社会受容性に関する研究開発
コーパス検索機能を用いた入出力観察等によるモデルの挙動解明や、チューニング・評価に関してデータ構築や有効性検証を行う。
悪意によるデータ改変の影響抑制やハルシネーション防止技術に関する研究開発を行うとともに、社会が安心して生成AIを利用するための評価手法を検討。
3.高度化に関する研究開発
画像・音声・映像を扱うことのできるマルチモーダル等、最新の研究開発動向を踏まえたモデルの高度化に関する研究開発を実施。
学習・評価データセットの整備や効果的なモデルアーキテクチャの検証等を実施。

(担当:研究振興局参事官(情報担当)付)6