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【資料1】医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律の施行に向けた論点等について.pdf (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59820.html
出典情報 厚生科学審議会 医薬品医療機器制度部会(令和7年度第2回 7/23)《厚生労働省》
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市販薬の濫用の実態に関する主な調査結果等
調査等の名称

項目

結果の概要

医薬品の過剰摂取
が原因と疑われる
救急搬送人員

過剰摂取が原
因と疑われる
救急搬送人員

○令和2年以降、10代、20代で継続して増加傾向
10代:1,018人(R2)→1,266人(R3)→1,494人(R4)→ 846人(R5.6まで)
20代:2,728人(R2)→3,079人(R3)→3,295人(R4)→1,742人(R5.6まで)
(※)救急搬送によって受診した者のうち、救急活動記録から、初診時の傷病名に「OD」、「オー
バードーズ」、「薬」かつ「過剰」等のキーワードが含まれるものを検索し集計したもの

一般用医薬品によ
る救急搬送事例

救急搬送事例
の中の一般用
医薬品摂取者

○2011年5月~2019年3月に藤田医科大学病院・救命救急センターに搬送された意図的な医薬品の過量
服薬による急性薬物中毒患者477例のうち、一般用医薬品を摂取した患者86例(18%)を対象に分析。
○接種した製剤の種類として総合感冒薬29%、解熱鎮痛剤23%、睡眠鎮静剤17%、眠気防止薬16% 等

国立精神神経セン
ターの研究班によ
る調査

高校生での濫
用経験者の割

市販薬の入手
経路

○高校生を対象とした調査(2021年)で、調査対象者の約1.6%が市販薬の乱用経験ありと回答(大麻
の約10倍)。入手先はドラッグストア等の実店舗が約66%で最多、常備薬、インターネットが続く。
(※)高校生44789名、濫用:“治療を目的外で決められた量を超えた使用経験があるか”に対する回答
○一般住民を対象とした調査(2023年)で、調査対象者の約0.8%が市販薬の乱用経験ありと回答(大
麻の約10倍)。入手先はドラッグストア等の実店舗が36%で最多、常備薬、インターネットが続く。年
代別では、10代1.46%、50代1.24%の順となっている。

精神医療科医療施
設における薬物関
連精神疾患の実態
調査。

精神科で治療
を受けた10代
患者の原因薬
物の推移

○令和4年度厚労科研事業による研究。
○精神科で治療を受けた10代患者において、市販薬を「主たる薬物」とする患者割合が増加している。
(2014年 0% → 2016年 25.0% → 2018年 41.2% → 2020年 56.4%→2022年65.2%)

一般用医薬品の過
量摂取事例に関す
る相談状況

本中毒情報セ
ンターへの相
談事例数

○日本中毒情報センターへの相談事例。
○2017年以降相談件数が増加傾向、2021年は274件
○相談事例が多い医薬品(販売名)はエスエスブロン(鎮咳去痰薬)、バファリンA(解熱鎮痛剤)、
イブA錠(解熱鎮痛剤)の順

救急医療における
薬物関連中毒症例
に関する実態調査

救急搬送事例
で過量服用さ
れた成分

○令和4年度厚労科研事業による研究。市販の薬物による急性中毒により救急医療施設に搬送された患
者122名(症例登録期間:2021/5/1~2022/12/31、年齢中央値:22.0歳)を分析。
○救急搬送事例について若年者、女性の事例が多いこと、過量服用された成分として無水カフェイン、
メチルエフェドリン、クロルフェニラミン、ジヒドロコデイン・コデインが多くなっている。

濫用等のおそれの
ある医薬品」の依
存症患者調査と販
売実態調査

頻回購入がさ
れる市販薬

○全国の薬局、店舗販売業を対象とするアンケート調査(令和元年12月~令和2年1月実施、総回答数
6139件)
○頻回購入、複数個購入を求められた製品として、ブロン錠/ブロン液(鎮咳・去痰薬)、新トニン咳
止め液/咳止め液D(鎮咳・去痰薬)、などが多く上げられた
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