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病院薬剤師確保の取組み(修学資金貸与等)の手引き(Ver 2.0) (3 ページ)

公開元URL https://www.jshp.or.jp/content/2025/0703-1.html
出典情報 薬剤業務向上加算にかかる出向研修モデル作成の手引き(ver 1.0)の公表について(7/3)《日本病院薬剤師会》
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れてきたが、これまで、薬剤師の確保策に利用されている事例はほとんどない。そのため、
令和 3 年 2 月付け「地域医療介護総合確保基金(医療分)に係る標準事業例の取扱いについ
て」の通知により、「薬剤師修学資金貸与事業を行うために必要な経費(勤務地、勤務期
間等に条件あり)として使用可能と明示された。さらに、令和 3 年 12 月付け「地域医療介
護総合確保基金を活用した薬剤師修学資金貸与事業の取扱いについて」の通知により、修
学資金の返済義務の免除、就業先の要件や研修プログラムなど具体的取扱いの詳細の内容
が提示された。
本会では、令和 5 年 1 月に、都道府県病院薬剤師会に奨学金・返還等助成制度の実施状
況についてアンケート調査を行った。その結果、奨学金・返還等助成制度の実施状況につ
いて、現状を把握していない都道府県病院薬剤師会は、19 都道府県と 40%を超えていた。
また、今後、奨学金・返還等助成制度の創設予定があるのは、2 都道府県のみであり、予
定なしが 23 都道府県、未定が 22 都道府県であった。また、都道府県担当部署(医療政策
課、薬務室等)から地域医療介護総合確保基金の相談があったのは、10 都道府県にとどま
っていた。今後、都道府県の薬務主管課及び医務主管課等と連携の上、本基金を利用した
修学資金貸与事業に取り組んでいただきたい。なお、本基金を利用した奨学金補助制度の
運用が石川県、山口県、山形県で開始されたので、参考にされたい。(参照:資料等)
本手引きは、限られた医療資源の中で持続可能な医療体制に薬剤師が貢献するために、
各都道府県の病院薬剤師会が主体となって、都道府県薬剤師会や自治体と密に連携して、
地域の実情に応じて地域医療介護総合確保基金を用いた薬剤師修学資金貸与事業を推進す
るための参考として作成した。現時点での限られた情報を基にしたドラフトとして作成し
ているため今後も、最新の情報を基に、適宜、改訂を行いたいと考えている。
各都道府県病院薬剤師会におかれては、上記の背景をご理解の上、本手引きを積極的に
ご活用いただきたい。併せて、地域での情報を事務局等にお寄せいただき改訂版の作成に
ご協力いただければ幸甚である。
なお、「病院薬剤師確保の取組みの手引き(Ver.2.0)」も参考にされます様お願い致
します。

(改訂履歴)
Ver.1.0(2023.5.27)令和 5 年度第 2 回理事会資料(軽微な字句修正)
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