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病院薬剤師確保の取組み(修学資金貸与等)の手引き(Ver 2.0) (16 ページ)

公開元URL https://www.jshp.or.jp/content/2025/0703-1.html
出典情報 薬剤業務向上加算にかかる出向研修モデル作成の手引き(ver 1.0)の公表について(7/3)《日本病院薬剤師会》
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- 修学資金貸与薬剤師の意向確認
- 修学資金貸与薬剤師のスキル、経験年数

・ステップ 1:都道府県の薬剤師の不足状況、問題点、原因を把握するための観点・指

・ステップ 2:医療資源の需給バランスを確認しモデルを選定するための観点・指標
・ステップ 3:事業規模、予算規模を考えるための観点、指標
・ステップ 4:研修先医療機関の選定のための観点・指標
なお、個々のステップの観点・指標については「病院薬剤師確保の取組みの手引き
(Ver.1.3)を参照して下さい。

Ⅴ.事後の検証に備えて
中間評価、事後評価で何が求められるのか? 計画を頓挫させないために適切な評価
指標を設定することが重要です。
事後評価を行うためには、活動開始前の状況把握に必要な項目を決め、事前にデータ
を収集しておく必要があります。計画段階から事後評価に耐えることを想定して、評価
指標を選別しておくことが重要です。

Ⅵ.おわりに
令和5年3月(その後、5月、6月に最終改正)に医療計画について医政局長通知が各
都道府県知事あてに発出され、令和6年4月から第8次医療計画が開始された。医療計画
作成指針には薬剤師確保が明記され、地域医療介護総合確保基金の積極的な活用として修
学資金貸与も記載されている。令和5年3月に厚生労働省が公表した薬剤師の偏在指標で
は病院薬剤師は全国値で0.8と欠員状態になっている。病棟薬剤業務やチーム医療を更
に充実し医師の働き方改革によるタスク・シフト/シェアを推進するためには病院薬剤師
不足の解消を図ることが必須である。薬剤師確保計画ガイドラインでは薬剤師確保の効果
が得られるまでに時間のかかる長期的な施策として、奨学金の貸与制度や薬学部における
地域枠・地域出身者枠の設定、地域が出身である学生への普及啓発などが示されている。
2040年を見据えた新たな地域医療構想のなかで、病院薬剤師を確保するためには、地
域の実情に応じた薬剤師の修学資金のあり方を病院薬剤師会・薬剤師会と行政とで協議し
進めていくことが求められている。

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