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薬剤業務向上加算にかかる出向研修モデル作成の手引き(ver 1.0) (10 ページ)

公開元URL https://www.jshp.or.jp/content/2025/0703-1.html
出典情報 薬剤業務向上加算にかかる出向研修モデル作成の手引き(ver 1.0)の公表について(7/3)《日本病院薬剤師会》
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数が増加(0→3 名の内定)した。出向した薬剤師は、出向の経験を活かし、出向元での業務マネジメン
トや業務改善提案等において積極的な行動変容が見られた。

薬剤師の資質向上につながるその他の事例
出向元の大きな施設では、薬剤師は全体の歯車となりがちであるが、出向先の環境に身を置くことに
よって主体的に行動することになる、あるいは新たな業務の立ち上げを経験する。このような経験を若
い時期に経験することは薬剤師の資質向上の上で貴重な体験であり、出向元に帰還後の薬剤業務に現れ
る。そのため、出向先での様々な業務経験(事例)を共有することは重要である。後に、出向元患者の
アウトカムを示すエビデンスとなることが期待される。
●高度急性期病院の出向元で経験できない回復期病院の症例を経験することで、急性期病院と回復
期の役割分担や病院間連携の重要性を深く認識した。
●出向した薬剤師が地域医療連携ネットワークサービス(ID-Link)を活用し、薬剤の重複を防いだ
事例を経験した。その有用性を出向先の薬剤師と共有し、今後出向する薬剤師も継続して ID-Link
を活用できる体制を整え、患者の処方を包括的に把握できる環境を構築した。さらに、出向元に
おいてもこの重複を防いだ事例を紹介し、施設間連携のさらなる推進に貢献した。

業務改善の実践研修事例
(出向先の風土や業務フローの違いを体感しながら改善ノウハウを習得した事例)
●中央業務改善の実践例
病棟からの薬剤返品方法の改善
供給方法の改善(搬送方法の運用改訂)
調剤機器やスマートフォンなどの周辺機器の導入
化学療法の監査、調製法の標準化
薬剤師以外のもの(助手)と薬剤師の役割分担の見直し
調剤部門の業務負担の軽減(薬剤部門スタッフの残業時間短縮)
医師、看護師への薬剤情報提供(DI 活動)の推進
プレアボイド報告のための運用構築
院内副作用報告制度の構築
化学療法関連資料の書式や運用の見直し
●病棟業務改善の実践例
病棟業務の拡大(多職種カンファレンスへの参加)
病棟薬剤業務実施加算に係る業務の確立
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