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「看護の将来ビジョン2040 ~いのち・暮らし・尊厳を まもり支える看護~」 (9 ページ)

公開元URL https://www.nurse.or.jp/home/about/vision/
出典情報 看護の将来ビジョン2040(6/12)《日本看護協会》
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1. 2040年のすがた

⃝2040年の高齢者の多くは、現役の頃から長年にわたりパソコンやスマートフォンを介してイン
ターネットを日常的に利活用してきた世代となる19)。自身の情報収集に基づく健康管理や受療行
動など、健康や医療に対するアプローチの質がより自立性の高いものへと変化する20)。医療や看
護を提供する側においてもその前提に基づいた支援が進む。
⃝人々はその生涯において長い期間働くようになり、働く人々が健康であることはより一層重要となる。
幼少期から健康に関する理解を深め応用力を養うことは、日頃からの健康の維持増進、疾病予防等
に影響する。健康管理に今以上に力を注ぐこと、また病気に罹っても、障害を有しても、その治療
や重症化予防、仕事や社会的役割の遂行との両立が可能となるような支援の充実が必要になる21)。
⃝社会経済的な要因(収入、教育、職業等)は、健康アウトカムに影響するとされ、健康の格差にも
つながる21)。2040年、健康格差がより深刻化する中で、それらは公衆衛生学的な課題である一方
で、現実的な解決策の一つとなる健康リスクの低減には、個別性を踏まえた医療や看護からのアプ
ローチが重要な役割を果たす。

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