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「看護の将来ビジョン2040 ~いのち・暮らし・尊厳を まもり支える看護~」 (17 ページ)
出典
公開元URL | https://www.nurse.or.jp/home/about/vision/ |
出典情報 | 看護の将来ビジョン2040(6/12)《日本看護協会》 |
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3. 看護職が活躍する基盤となるもの
⃝訪問看護ステーション、看多機、そして居住施設等においても、教育研修制度や自己研鑽の機会を
より充実させる。訪問看護ステーションの大規模化による人員体制の改善は、それら一人ひとりの
資質向上の機会の確保につながる。また近隣エリアの医療機関や事業所等との連携により、研修の
共同実施や人事交流などによるスキルアップを推進し、一人ひとりの実践の幅を広げ、地域全体の
看護の質を向上させていく。
⃝看護業務の負担軽減、そしてより効果的なケアのためには、現場において、本質的に看護が担うべ
きことに集中できることが重要である。看護職一人ひとりが専門性を高めることとあわせて、看護
チームにおける看護補助者との協働をすすめ、看護が本来の役割において、その力を十分に発揮す
る。DXはここでも有効であり、IoTの活用などは実用段階に入っているが、DXによる看護業務の
効率化を強力に推進する。
⃝看護職一人ひとりが、専門職としてその力を十分に発揮し人々の健康と療養を支えていけるよう、
看護管理者はその実現の要となって看護の現場を牽引していく。また質の高いヘルスケアサービス
の提供に向けて、地域や組織における資源の管理、人材育成等すべての看護職においても看護管理
の視点を強化し、日々の実践に活かせるよう取り組む。これらの実現に向けて、認定看護管理者の
一層の養成と活躍の推進を図る。
3)多様で柔軟な働き方への転換
⃝看護は24時間365日、患者の生命と健康をまもる仕事であり、特に病院では夜勤交代制勤務が不
可欠である。多様で柔軟な働き方を推進する中で夜勤体制を確保するためには、夜勤交代制勤務の
負担軽減が喫緊の課題であり、勤務間インターバル z を確実に確保できる制度の導入や長時間夜勤
の制限、日勤・夜勤の頻繁な入れ替わりを避けるシフト編成など、労働科学のエビデンスに基づい
た負担軽減策をあらゆる医療機関で確実に実施する。また、看護の価値に見合う処遇の改善を担保
した上で、看護職を含む夜勤交代制勤務従事者の法定労働時間の短縮を目指すなど、働き方の抜本
的な変革に向け、先進的に取り組んでいく。
⃝さまざまなライフイベントが発生する中で看護職のキャリアの中断を避けるためには、利用しやすい保
育・介護サービスの提供に加え、それぞれの働き方のニーズに対応可能な多様かつ柔軟に働ける環境
を整備していく。専門性の高い看護師が複数施設と個別契約をして力を発揮するなど、働く人が主体的
に時間や場を選択する雇用のあり方も取り入れていく。多様で柔軟な働き方を可能とするためにはシ
フトの空白を埋める工夫も必要であり、ナースセンターに登録している看護職の派遣も含めた多様で柔
軟な雇用形態の導入も視野に入れる。看護職として社会で力を活かし続けるために、一人ひとりの看護
職、そして雇用・管理する側もこれまでの既成概念から離れ、新しい雇用形態へと意識を変革していく。
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⃝訪問看護ステーション、看多機、そして居住施設等においても、教育研修制度や自己研鑽の機会を
より充実させる。訪問看護ステーションの大規模化による人員体制の改善は、それら一人ひとりの
資質向上の機会の確保につながる。また近隣エリアの医療機関や事業所等との連携により、研修の
共同実施や人事交流などによるスキルアップを推進し、一人ひとりの実践の幅を広げ、地域全体の
看護の質を向上させていく。
⃝看護業務の負担軽減、そしてより効果的なケアのためには、現場において、本質的に看護が担うべ
きことに集中できることが重要である。看護職一人ひとりが専門性を高めることとあわせて、看護
チームにおける看護補助者との協働をすすめ、看護が本来の役割において、その力を十分に発揮す
る。DXはここでも有効であり、IoTの活用などは実用段階に入っているが、DXによる看護業務の
効率化を強力に推進する。
⃝看護職一人ひとりが、専門職としてその力を十分に発揮し人々の健康と療養を支えていけるよう、
看護管理者はその実現の要となって看護の現場を牽引していく。また質の高いヘルスケアサービス
の提供に向けて、地域や組織における資源の管理、人材育成等すべての看護職においても看護管理
の視点を強化し、日々の実践に活かせるよう取り組む。これらの実現に向けて、認定看護管理者の
一層の養成と活躍の推進を図る。
3)多様で柔軟な働き方への転換
⃝看護は24時間365日、患者の生命と健康をまもる仕事であり、特に病院では夜勤交代制勤務が不
可欠である。多様で柔軟な働き方を推進する中で夜勤体制を確保するためには、夜勤交代制勤務の
負担軽減が喫緊の課題であり、勤務間インターバル z を確実に確保できる制度の導入や長時間夜勤
の制限、日勤・夜勤の頻繁な入れ替わりを避けるシフト編成など、労働科学のエビデンスに基づい
た負担軽減策をあらゆる医療機関で確実に実施する。また、看護の価値に見合う処遇の改善を担保
した上で、看護職を含む夜勤交代制勤務従事者の法定労働時間の短縮を目指すなど、働き方の抜本
的な変革に向け、先進的に取り組んでいく。
⃝さまざまなライフイベントが発生する中で看護職のキャリアの中断を避けるためには、利用しやすい保
育・介護サービスの提供に加え、それぞれの働き方のニーズに対応可能な多様かつ柔軟に働ける環境
を整備していく。専門性の高い看護師が複数施設と個別契約をして力を発揮するなど、働く人が主体的
に時間や場を選択する雇用のあり方も取り入れていく。多様で柔軟な働き方を可能とするためにはシ
フトの空白を埋める工夫も必要であり、ナースセンターに登録している看護職の派遣も含めた多様で柔
軟な雇用形態の導入も視野に入れる。看護職として社会で力を活かし続けるために、一人ひとりの看護
職、そして雇用・管理する側もこれまでの既成概念から離れ、新しい雇用形態へと意識を変革していく。
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