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「看護の将来ビジョン2040 ~いのち・暮らし・尊厳を まもり支える看護~」 (11 ページ)
出典
公開元URL | https://www.nurse.or.jp/home/about/vision/ |
出典情報 | 看護の将来ビジョン2040(6/12)《日本看護協会》 |
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2. 次なるビジョンへ、看護の変革
⃝人々が自身の健康への関心を高め、疾病予防や健康の維持・増進に資する行動を日常的にできるよ
う、医療や介護に関する情報の活用、自身の健康に関するデータの活用にも積極的に関与していく。
世代を問わず、ICTを活用した双方向での伴走支援、アプリ開発等による新しい健康支援等の方策
を活性化させる。将来の妊娠を考えながら自分たちの生活や健康に向き合うことができるよう、プ
レコンセプションケア t を含む幼少期からのヘルスリテラシーの醸成を推進する。
⃝少子化は予測以上の速さで進行し、家庭を取り巻く課題は多様化していく。看護職は、プレコンセ
プションケアから周産期の関わり、母子へのきめ細かな支援、こどもの成長に応じた健康支援、医
療的ケア等、こどもを軸として医療・保健・福祉・教育、各分野との連携をはかり、こどもを産み
育てる人々を支え、安心して子育てができる環境づくりにも力を注ぐ。
⃝新興感染症や震災の発生、気象災害など不測の事態では、危機的状況におかれた人々への支援が欠
かせない。看護職はどのような場においても、人々の心身の健康をまもるため、その専門性を発揮
して、状況に応じた最適な看護を提供する。また看護支援活動においては、住民をはじめ行政や保
健・医療・福祉機関等、他機関・他組織との連携、看護職同士の連携をはかり、人々の生命と暮ら
しをまもる。一方で、気候変動の緩和に向けた取組みも重要である17)。看護職は人々に対し、健
康に関するリスクの周知、健康への影響の低減など事前的対処にも貢献する。
⃝エンド・オブ・ライフ(人生の最終段階)の始点は人それぞれである。いつかは必ず訪れる死に対
して、その人らしく最期まで過ごせるよう、世代にかかわらず、その人の人生観や価値観、どのよ
うな医療や介護を受けたいかなど、本人の考えを家族や医療・ケアチームと事前に共有すること
(アドバンス・ケア・プランニング:ACP)は重要である。家族との合意形成や身寄りがない人へ
の対応など支援のかたちも複雑化するなかで、どのような状況であってもその人らしい選択となる
よう、看護職はあらゆる世代と対話し、意思の変化にも柔軟に、本人主体のプロセスを支える。あ
わせて遺族に対するグリーフケアまでを一貫して支援する。
(2)専門職としての自律した判断と実践
⃝2040年に向け、技術革新は予測不能な速さで進み、既存の枠組みや前例踏襲にとらわれない柔軟
な発想や価値観が新たな未来を開いていく。看護職も医療専門職としてそのような伸びやかな思考
を持ち、自らが変えていくという意識をもって日々の看護に取り組む、すなわちイノベーションを
起こすことが肝要である。また発展的に変わる社会や医療を取り巻く環境の変化、さまざまな進化
に対しても、専門職として適応力・応用力を発揮していく。
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⃝人々が自身の健康への関心を高め、疾病予防や健康の維持・増進に資する行動を日常的にできるよ
う、医療や介護に関する情報の活用、自身の健康に関するデータの活用にも積極的に関与していく。
世代を問わず、ICTを活用した双方向での伴走支援、アプリ開発等による新しい健康支援等の方策
を活性化させる。将来の妊娠を考えながら自分たちの生活や健康に向き合うことができるよう、プ
レコンセプションケア t を含む幼少期からのヘルスリテラシーの醸成を推進する。
⃝少子化は予測以上の速さで進行し、家庭を取り巻く課題は多様化していく。看護職は、プレコンセ
プションケアから周産期の関わり、母子へのきめ細かな支援、こどもの成長に応じた健康支援、医
療的ケア等、こどもを軸として医療・保健・福祉・教育、各分野との連携をはかり、こどもを産み
育てる人々を支え、安心して子育てができる環境づくりにも力を注ぐ。
⃝新興感染症や震災の発生、気象災害など不測の事態では、危機的状況におかれた人々への支援が欠
かせない。看護職はどのような場においても、人々の心身の健康をまもるため、その専門性を発揮
して、状況に応じた最適な看護を提供する。また看護支援活動においては、住民をはじめ行政や保
健・医療・福祉機関等、他機関・他組織との連携、看護職同士の連携をはかり、人々の生命と暮ら
しをまもる。一方で、気候変動の緩和に向けた取組みも重要である17)。看護職は人々に対し、健
康に関するリスクの周知、健康への影響の低減など事前的対処にも貢献する。
⃝エンド・オブ・ライフ(人生の最終段階)の始点は人それぞれである。いつかは必ず訪れる死に対
して、その人らしく最期まで過ごせるよう、世代にかかわらず、その人の人生観や価値観、どのよ
うな医療や介護を受けたいかなど、本人の考えを家族や医療・ケアチームと事前に共有すること
(アドバンス・ケア・プランニング:ACP)は重要である。家族との合意形成や身寄りがない人へ
の対応など支援のかたちも複雑化するなかで、どのような状況であってもその人らしい選択となる
よう、看護職はあらゆる世代と対話し、意思の変化にも柔軟に、本人主体のプロセスを支える。あ
わせて遺族に対するグリーフケアまでを一貫して支援する。
(2)専門職としての自律した判断と実践
⃝2040年に向け、技術革新は予測不能な速さで進み、既存の枠組みや前例踏襲にとらわれない柔軟
な発想や価値観が新たな未来を開いていく。看護職も医療専門職としてそのような伸びやかな思考
を持ち、自らが変えていくという意識をもって日々の看護に取り組む、すなわちイノベーションを
起こすことが肝要である。また発展的に変わる社会や医療を取り巻く環境の変化、さまざまな進化
に対しても、専門職として適応力・応用力を発揮していく。
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