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「看護の将来ビジョン2040 ~いのち・暮らし・尊厳を まもり支える看護~」 (19 ページ)
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公開元URL | https://www.nurse.or.jp/home/about/vision/ |
出典情報 | 看護の将来ビジョン2040(6/12)《日本看護協会》 |
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【後
注】
a 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医
療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される体制のこと27)。団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据えて始めら
れ、現在も推進されている。
b 病気を抱えていても、人々が住み慣れた地域や自宅での療養生活を送ることができるよう、地域全体で治し、支える医療
のこと28)。
c 世の中で使われている「デジタル・トランスフォーメーション」の定義は厳密には一致しておらず使い方も人や場面によっ
てまちまちである29)。ここでいうデジタル・トランスフォーメーションとは、将来の成長や競争力の強化のために、新たな
デジタル技術を活用して、新たなサービスやモデルを創出し、組織文化や社会制度の変革をもたらすようなことを指す30)。
d ここでいうダイバーシティとは、年齢や性別、国籍、学歴、職業、宗教など多様な背景を持つ人々が、その違いにとらわ
れることなく平等な存在として互いを認めていること31)。多様性。
e ここでいうインクルージョンとは、多様な背景を持つ人々が存在し尊重され、それぞれの能力を生かして活躍すること31)。
包摂、社会的包摂。また、このような状態のことを「インクルーシブ」と表記している。
f 一般に、行政文書・マスコミ媒体などで「医療と介護」
「医療と福祉」と言及する際には、看護を「医療」の一部として
位置付けることが多い。他方、制度においては訪問看護が医療保険、介護保険双方の対象にされるなど「介護」が「介護
保険サービス」を指す場合には看護がそこに含まれている。本ビジョンにおいては、
「医療・介護」と言及する際には、看
護を「医療」の一部ではなく、広く「医療・介護」の一部として捉えている。
g 本ビジョンでは、
保健師・助産師・看護師・准看護師の4つの資格のいずれかを持って看護に関わる人々を総じて「看護職」
と称し、それらの人々の間で共有されるべき目標・指針をビジョンとして取りまとめた。なお、4資格については、それ
ぞれ、保健師看護師助産師法にその定義が規定されている。
h 人々の自宅だけでなく、グループホーム、介護施設などを含む。
i 障害の有無や年齢、性別、国籍の違い等の多様な背景を持つすべての人がお互いの人権や尊厳を大切にし支え合い、誰も
が生き生きとした人生を享受することのできる社会のこと32)。
j 制度・分野ごとの『縦割り』や「支え手」
「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、
人と資源が世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会のこと33)。
k 2025年を見据えた地域医療構想の下で、地域の医療需要の見込みに応じた病床の機能分化・連携が推進され、必要病床
数に沿った進捗をみている。2040年やその先を見据えた新たな地域医療構想では、地域の実情に応じて、病床の機能分
化・連携に加え、医療機関機能(「治す医療」 を担う医療機関と 「治し支える医療」 を担う医療機関の役割分担)の明確化
による医療機関の連携・再編・集約化が推進される18)。
l 周産期とは、妊娠満22週から生後1週未満までの期間で、妊娠後期から新生児早期までのお産にまつわる時期と定義され
(国際疾病分類)
、この期間の母子のリスクに備えた産科・小児科の医療体制を周産期医療と称す。
m ここでいう医療・ケアチームとは、医療関連職種、介護や福祉に関連する職種など、多職種で構成するチームをさす。
n Artificial Intelligenceの略で、人工知能のこと34)。
o 遠隔医療のうち、医師-患者間において、情報通信機器を通して、患者の診察及び診断を行い診断結果の伝達や処方等の
診療行為を、リアルタイムにより行う行為35)。患者が看護師等といる場合のオンライン診療(D to P with N)など。
p Internet of Thingsの略で、
「モノのインターネット」と呼ばれる。自動車、家電、ロボット、施設などあらゆるモノがイ
ンターネットにつながり、情報のやり取りをすることで、モノのデータ化やそれに基づく自動化等が進展し、新たな付加
価値を生み出す34)。
q 情報通信機器を活用した健康増進、医療に関する行為35)。 2040年に向けては、医療MaaS(Mobility as a Service)の
活用、普及に向けた取組みも進んでいる36)。
r 専門職としての責務を語る文脈において、
「自律」とは、外部のコントロールを受けることなく行為を選択し、規範に従っ
た職業上の意思決定を自らが行うことを意味する37)。
s 胎児期から高齢期に至るまでの人の生涯を経時的に捉えた健康づくりのこと38)。
t 女性やカップルを対象として、将来の妊娠のための健康管理を促す取組39)。
u 医師の指示には包括的指示と具体的指示がある。具体的指示以外の指示を包括的指示といい、
「看護師が患者の状態に応
じて柔軟に対応できるよう、医師が、患者の病態の変化を予測し、その範囲内で看護師が実施すべき行為について一括し
て出す指示」が包括的指示とされている40)。
v 1986年にWHOが作成した健康づくりに関するオタワ憲章は、社会の階層のどこに属するかで疾病のかかりやすさが違っ
てくることや、国や地域レベルで健康状態に違いをもたらす不平等が存在することに鑑み、健康の前提条件として「平和」
「安全な住居」
「教育」
「食料」
「収入」
「安定した生態系」
「持続的な資源」
「社会正義と公平性」を挙げており、これらの
要素はのちに健康の社会的決定要因(social determinants of health:SDH)として整理された41)。
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注】
a 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医
療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される体制のこと27)。団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据えて始めら
れ、現在も推進されている。
b 病気を抱えていても、人々が住み慣れた地域や自宅での療養生活を送ることができるよう、地域全体で治し、支える医療
のこと28)。
c 世の中で使われている「デジタル・トランスフォーメーション」の定義は厳密には一致しておらず使い方も人や場面によっ
てまちまちである29)。ここでいうデジタル・トランスフォーメーションとは、将来の成長や競争力の強化のために、新たな
デジタル技術を活用して、新たなサービスやモデルを創出し、組織文化や社会制度の変革をもたらすようなことを指す30)。
d ここでいうダイバーシティとは、年齢や性別、国籍、学歴、職業、宗教など多様な背景を持つ人々が、その違いにとらわ
れることなく平等な存在として互いを認めていること31)。多様性。
e ここでいうインクルージョンとは、多様な背景を持つ人々が存在し尊重され、それぞれの能力を生かして活躍すること31)。
包摂、社会的包摂。また、このような状態のことを「インクルーシブ」と表記している。
f 一般に、行政文書・マスコミ媒体などで「医療と介護」
「医療と福祉」と言及する際には、看護を「医療」の一部として
位置付けることが多い。他方、制度においては訪問看護が医療保険、介護保険双方の対象にされるなど「介護」が「介護
保険サービス」を指す場合には看護がそこに含まれている。本ビジョンにおいては、
「医療・介護」と言及する際には、看
護を「医療」の一部ではなく、広く「医療・介護」の一部として捉えている。
g 本ビジョンでは、
保健師・助産師・看護師・准看護師の4つの資格のいずれかを持って看護に関わる人々を総じて「看護職」
と称し、それらの人々の間で共有されるべき目標・指針をビジョンとして取りまとめた。なお、4資格については、それ
ぞれ、保健師看護師助産師法にその定義が規定されている。
h 人々の自宅だけでなく、グループホーム、介護施設などを含む。
i 障害の有無や年齢、性別、国籍の違い等の多様な背景を持つすべての人がお互いの人権や尊厳を大切にし支え合い、誰も
が生き生きとした人生を享受することのできる社会のこと32)。
j 制度・分野ごとの『縦割り』や「支え手」
「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、
人と資源が世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会のこと33)。
k 2025年を見据えた地域医療構想の下で、地域の医療需要の見込みに応じた病床の機能分化・連携が推進され、必要病床
数に沿った進捗をみている。2040年やその先を見据えた新たな地域医療構想では、地域の実情に応じて、病床の機能分
化・連携に加え、医療機関機能(「治す医療」 を担う医療機関と 「治し支える医療」 を担う医療機関の役割分担)の明確化
による医療機関の連携・再編・集約化が推進される18)。
l 周産期とは、妊娠満22週から生後1週未満までの期間で、妊娠後期から新生児早期までのお産にまつわる時期と定義され
(国際疾病分類)
、この期間の母子のリスクに備えた産科・小児科の医療体制を周産期医療と称す。
m ここでいう医療・ケアチームとは、医療関連職種、介護や福祉に関連する職種など、多職種で構成するチームをさす。
n Artificial Intelligenceの略で、人工知能のこと34)。
o 遠隔医療のうち、医師-患者間において、情報通信機器を通して、患者の診察及び診断を行い診断結果の伝達や処方等の
診療行為を、リアルタイムにより行う行為35)。患者が看護師等といる場合のオンライン診療(D to P with N)など。
p Internet of Thingsの略で、
「モノのインターネット」と呼ばれる。自動車、家電、ロボット、施設などあらゆるモノがイ
ンターネットにつながり、情報のやり取りをすることで、モノのデータ化やそれに基づく自動化等が進展し、新たな付加
価値を生み出す34)。
q 情報通信機器を活用した健康増進、医療に関する行為35)。 2040年に向けては、医療MaaS(Mobility as a Service)の
活用、普及に向けた取組みも進んでいる36)。
r 専門職としての責務を語る文脈において、
「自律」とは、外部のコントロールを受けることなく行為を選択し、規範に従っ
た職業上の意思決定を自らが行うことを意味する37)。
s 胎児期から高齢期に至るまでの人の生涯を経時的に捉えた健康づくりのこと38)。
t 女性やカップルを対象として、将来の妊娠のための健康管理を促す取組39)。
u 医師の指示には包括的指示と具体的指示がある。具体的指示以外の指示を包括的指示といい、
「看護師が患者の状態に応
じて柔軟に対応できるよう、医師が、患者の病態の変化を予測し、その範囲内で看護師が実施すべき行為について一括し
て出す指示」が包括的指示とされている40)。
v 1986年にWHOが作成した健康づくりに関するオタワ憲章は、社会の階層のどこに属するかで疾病のかかりやすさが違っ
てくることや、国や地域レベルで健康状態に違いをもたらす不平等が存在することに鑑み、健康の前提条件として「平和」
「安全な住居」
「教育」
「食料」
「収入」
「安定した生態系」
「持続的な資源」
「社会正義と公平性」を挙げており、これらの
要素はのちに健康の社会的決定要因(social determinants of health:SDH)として整理された41)。
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