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「看護の将来ビジョン2040 ~いのち・暮らし・尊厳を まもり支える看護~」 (18 ページ)
出典
公開元URL | https://www.nurse.or.jp/home/about/vision/ |
出典情報 | 看護の将来ビジョン2040(6/12)《日本看護協会》 |
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⃝キャリア継続の大きなインセンティブの一つが看護職の専門性と職務内容に見合った処遇である。
例えば病院の看護職の給与は、夜勤手当もあることから20歳代は他産業と比較しても遜色ないも
のとなっているが、昇級幅が小さいこと、管理的ポストが少ないこと等から、年代が上がるにつれ
他産業はおろか他の医療関係職種と比較しても低い給与水準に留まる26)。給与等、処遇要因での
他産業への流出を防ぐためにも、すべての職場における看護職の役割と能力に応じた、
キャリアアッ
プに伴う処遇改善を推進する。
⃝医療におけるデジタル基盤の実装は今後さらに進行する。看護政策の実現に向けてもビッグデータ aa
の活用は必須となる。看護実践をデータで収集・分析し、看護による成果や効果を客観的にエビデ
ンスで示すためのシステムのさらなる構築を推進する。エビデンスに基づく看護の役割や価値の明
確化を図り、関係者との合意形成、看護に対する社会的理解の浸透を推進し、より質の高い看護の
提供に資する政策の実現に貢献する。
お わ り に
2040年に向け、看護職には人々の健康と生活をまもるため、病院はもとより地域でのより一層の活
躍が期待されている。この期待に応えるには、看護職がその専門性をさらに高めるとともに、その能力
を存分に発揮できる基盤となる制度的な対応・実現が重要である。
日本看護協会と都道府県看護協会は、看護職の職能団体として、個人の力だけでは解決できない看護
を取り巻く課題を、組織の力で解決し、看護を発展させ、社会に貢献することをその使命としている。
すべての看護職とともに、この「看護の将来ビジョン2040」に示した内容の実現を目指すことをここ
に誓う。
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例えば病院の看護職の給与は、夜勤手当もあることから20歳代は他産業と比較しても遜色ないも
のとなっているが、昇級幅が小さいこと、管理的ポストが少ないこと等から、年代が上がるにつれ
他産業はおろか他の医療関係職種と比較しても低い給与水準に留まる26)。給与等、処遇要因での
他産業への流出を防ぐためにも、すべての職場における看護職の役割と能力に応じた、
キャリアアッ
プに伴う処遇改善を推進する。
⃝医療におけるデジタル基盤の実装は今後さらに進行する。看護政策の実現に向けてもビッグデータ aa
の活用は必須となる。看護実践をデータで収集・分析し、看護による成果や効果を客観的にエビデ
ンスで示すためのシステムのさらなる構築を推進する。エビデンスに基づく看護の役割や価値の明
確化を図り、関係者との合意形成、看護に対する社会的理解の浸透を推進し、より質の高い看護の
提供に資する政策の実現に貢献する。
お わ り に
2040年に向け、看護職には人々の健康と生活をまもるため、病院はもとより地域でのより一層の活
躍が期待されている。この期待に応えるには、看護職がその専門性をさらに高めるとともに、その能力
を存分に発揮できる基盤となる制度的な対応・実現が重要である。
日本看護協会と都道府県看護協会は、看護職の職能団体として、個人の力だけでは解決できない看護
を取り巻く課題を、組織の力で解決し、看護を発展させ、社会に貢献することをその使命としている。
すべての看護職とともに、この「看護の将来ビジョン2040」に示した内容の実現を目指すことをここ
に誓う。
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