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「看護の将来ビジョン2040 ~いのち・暮らし・尊厳を まもり支える看護~」 (15 ページ)
出典
公開元URL | https://www.nurse.or.jp/home/about/vision/ |
出典情報 | 看護の将来ビジョン2040(6/12)《日本看護協会》 |
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2. 次なるビジョンへ、看護の変革
⃝地域における看護の拠点としては、既に、病院・診療所の外来、訪問看護ステーション、看護小規
模多機能型居宅介護(看多機)、保健所、助産所、高齢者・障害者施設等が重要な役割を果たして
いる。2040年に向けては、これら拠点においても、地域社会の課題に応じ、新たな対象者の受け皿
としてさらに可能性を広げるなど、あらゆる世代のニーズを踏まえた機能の充実をはかる。
⃝特に看多機は、現状では介護保険の地域密着型サービスに位置付けられており、医療ニーズを有す
る要介護者の在宅を中心とした療養を、看取りまで一貫して支えている。また、訪問に加えて、通
い、泊まりという多機能の看護を、高齢者だけでなく若年のがん患者や障害者、医療的ケア児など
幅広い在宅療養者に提供しうる機能を有している。既に障害・福祉サービスの共生型サービスであ
り、障害認定を受けた人々へのケアを提供する制度は構築されているが、さらに幅広く看護の拠点
として活用できるものにしていく。
⃝新しいタイプの看護の拠点づくりの取組みが始まっている。看護職が独立開業し、健康増進の働き
かけや健康・医療に関する相談対応を行う例もある。2040年に向けては、その活動のかたちを産
業界や医療保険者との連携など多岐に広げていき、安定経営可能なビジネスモデルとして確立させ
る。人々の生活全体をみた支援、多様化するニーズに応えるサービス等、さまざまな活動の場で自
由度高く、独創的かつ魅力ある看護を創造する。
⃝地域社会が変化するスピードと、変化に伴って生じる課題は地域ごとに異なり、自治体の消滅等想
定を超える局面を迎える可能性もある25)。看護は、従来の延長線上の発想や、既存の制度を前提
としたかかわりを超え、「その人にとって必要な支援は何か」という看護の原点に立って、
「この地
域に必要なサービスは何か」をかたちにする行動をする。自治体の看護職や職能団体は、看護サー
ビスの拠点をつなぐプラットフォームの役割を発揮していく。
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⃝地域における看護の拠点としては、既に、病院・診療所の外来、訪問看護ステーション、看護小規
模多機能型居宅介護(看多機)、保健所、助産所、高齢者・障害者施設等が重要な役割を果たして
いる。2040年に向けては、これら拠点においても、地域社会の課題に応じ、新たな対象者の受け皿
としてさらに可能性を広げるなど、あらゆる世代のニーズを踏まえた機能の充実をはかる。
⃝特に看多機は、現状では介護保険の地域密着型サービスに位置付けられており、医療ニーズを有す
る要介護者の在宅を中心とした療養を、看取りまで一貫して支えている。また、訪問に加えて、通
い、泊まりという多機能の看護を、高齢者だけでなく若年のがん患者や障害者、医療的ケア児など
幅広い在宅療養者に提供しうる機能を有している。既に障害・福祉サービスの共生型サービスであ
り、障害認定を受けた人々へのケアを提供する制度は構築されているが、さらに幅広く看護の拠点
として活用できるものにしていく。
⃝新しいタイプの看護の拠点づくりの取組みが始まっている。看護職が独立開業し、健康増進の働き
かけや健康・医療に関する相談対応を行う例もある。2040年に向けては、その活動のかたちを産
業界や医療保険者との連携など多岐に広げていき、安定経営可能なビジネスモデルとして確立させ
る。人々の生活全体をみた支援、多様化するニーズに応えるサービス等、さまざまな活動の場で自
由度高く、独創的かつ魅力ある看護を創造する。
⃝地域社会が変化するスピードと、変化に伴って生じる課題は地域ごとに異なり、自治体の消滅等想
定を超える局面を迎える可能性もある25)。看護は、従来の延長線上の発想や、既存の制度を前提
としたかかわりを超え、「その人にとって必要な支援は何か」という看護の原点に立って、
「この地
域に必要なサービスは何か」をかたちにする行動をする。自治体の看護職や職能団体は、看護サー
ビスの拠点をつなぐプラットフォームの役割を発揮していく。
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