よむ、つかう、まなぶ。
働く女性の更年期症状に影響を及ぼす因子の解明に向けて:インターネットパネルに基づく分析 (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.esri.cao.go.jp/jp/esri/archive/e_dis/2025/e_dis401.html |
出典情報 | 働く女性の更年期症状に影響を及ぼす因子の解明に向けて:インターネットパネルに基づく分析(6/9)《内閣府》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
ESRI Discussion Paper Series No.401
「働く女性の更年期症状に影響を及ぼす因子の解明に向けて:インターネットパネルに基づく分析」
る各因子の更年期症状有訴リスク比(odds ratio: OR)と 95%信頼区間(95% confidence
interval: 95% CI)を多重ロジスティック回帰分析により算出した。説明因子には、身体
的因子として、年齢、Body Mass Index(BMI)に基づく肥満度レベルについての3区分
(低体重、標準体重、過体重~肥満)、月経状況についての3区分(月経周期に乱れがな
い状態、月経周期に乱れがある状態、1年以上月経がない(閉経)状態)、婦人科疾患の
既往歴の有無、社会生活因子として、婚姻状況、こどもの有無、世帯年収、世帯の主た
る稼ぎ手、学歴、労働環境因子として、雇用形態(正社員、契約社員(有期雇用契約)
・
嘱託社員・派遣社員・パート・アルバイト、自営・SOHO)
、産業(第1・2次産業、第
3次産業)
、週の労働時間(37 時間未満、37 時間以上 44 時間未満、44 時間以上)、就業
日における立ち時間(5時間未満、5時間以上)
、5kg 以上の重量物の持ち上げが就業日
に1回以上の有無、月1回以上の深夜勤務勤の有無を採用した。
すべての統計解析は両側検定にて、有意水準 5%とした。統計ソフトには SAS(version
9.4)を使用した。
4.結果
更年期症状の症状がない~軽症に分類される SMI が 25 点以下の者は 2,731 名中 1,638
名(60.0%)であったのに対し、中等症~重症とされる SMI26 点以上は 1,093 名(40.0%)
であり、SMI の中央値は 19 点であった(第1図)
。重症にあたる SMI51 点以上 は 347
名(12.7%)であった。
<第1図>
第1表に、調査対象とした 45~56 歳の週の有償労働が 20 時間以上である女性 2,731
名についての基本属性及び SMI25 点以下と 26 点以上の2群の要約統計、ロジスティッ
ク回帰分析の結果を示す。全サンプル(n=2,731)について、年齢が 45~50 歳は 1,622
名(59.4%)
、51~56 歳は 1,109 名(40.6%)
、肥満度レベル3区分のうち、普通(18.5≦
BMI<25)が 1,878 名(68.9%)
、痩せ(BMI<18.5)が 494 名(18.1%)、過体重~肥満
(BMI≧25)が 355 名(13.0%)、月経状態については、月経周期に乱れのない状態が 1,021
名(37.4%)
、月経周期に乱れのある閉経移行期の状態が 792 名(29.0%)
、閉経後状態が
918 名
(33.6%)
であり、
婦人科疾患の既往歴については、
既往歴なしが 2,002 名
(73.3%)
、
12
「働く女性の更年期症状に影響を及ぼす因子の解明に向けて:インターネットパネルに基づく分析」
る各因子の更年期症状有訴リスク比(odds ratio: OR)と 95%信頼区間(95% confidence
interval: 95% CI)を多重ロジスティック回帰分析により算出した。説明因子には、身体
的因子として、年齢、Body Mass Index(BMI)に基づく肥満度レベルについての3区分
(低体重、標準体重、過体重~肥満)、月経状況についての3区分(月経周期に乱れがな
い状態、月経周期に乱れがある状態、1年以上月経がない(閉経)状態)、婦人科疾患の
既往歴の有無、社会生活因子として、婚姻状況、こどもの有無、世帯年収、世帯の主た
る稼ぎ手、学歴、労働環境因子として、雇用形態(正社員、契約社員(有期雇用契約)
・
嘱託社員・派遣社員・パート・アルバイト、自営・SOHO)
、産業(第1・2次産業、第
3次産業)
、週の労働時間(37 時間未満、37 時間以上 44 時間未満、44 時間以上)、就業
日における立ち時間(5時間未満、5時間以上)
、5kg 以上の重量物の持ち上げが就業日
に1回以上の有無、月1回以上の深夜勤務勤の有無を採用した。
すべての統計解析は両側検定にて、有意水準 5%とした。統計ソフトには SAS(version
9.4)を使用した。
4.結果
更年期症状の症状がない~軽症に分類される SMI が 25 点以下の者は 2,731 名中 1,638
名(60.0%)であったのに対し、中等症~重症とされる SMI26 点以上は 1,093 名(40.0%)
であり、SMI の中央値は 19 点であった(第1図)
。重症にあたる SMI51 点以上 は 347
名(12.7%)であった。
<第1図>
第1表に、調査対象とした 45~56 歳の週の有償労働が 20 時間以上である女性 2,731
名についての基本属性及び SMI25 点以下と 26 点以上の2群の要約統計、ロジスティッ
ク回帰分析の結果を示す。全サンプル(n=2,731)について、年齢が 45~50 歳は 1,622
名(59.4%)
、51~56 歳は 1,109 名(40.6%)
、肥満度レベル3区分のうち、普通(18.5≦
BMI<25)が 1,878 名(68.9%)
、痩せ(BMI<18.5)が 494 名(18.1%)、過体重~肥満
(BMI≧25)が 355 名(13.0%)、月経状態については、月経周期に乱れのない状態が 1,021
名(37.4%)
、月経周期に乱れのある閉経移行期の状態が 792 名(29.0%)
、閉経後状態が
918 名
(33.6%)
であり、
婦人科疾患の既往歴については、
既往歴なしが 2,002 名
(73.3%)
、
12